

本標本は、デボン紀前期〜中期にかけて繁栄したファコプス目三葉虫、ホラルドプス(Hollardops)の良質な一例です。現代のモロッコにあたる北ゴンドワナ沿岸域に生息していたとされ、堆積物の多い浅海底で活動していた底生性の三葉虫と考えられています。

ホラルドプスは、前方に張り出した頭鞍部と、発達した頬棘、そして広がりのある尾板フリルを併せ持つ、非常に装飾的な属として知られています。本標本でもその特徴が明瞭に確認できます。

上方から眺めると、尾板後縁に広がるフリル状構造が際立ちます。これはホラルドプス属を象徴するディテールのひとつで、力強さと優雅さを併せ持った印象を与えます。

胸部は比較的コンパクトで、体節数はおよそ10前後。全体として横に広がる扁平な体型をしており、海底での安定した姿勢に適応していたことがうかがえます。

産地は、モロッコのデボン紀層として知られる Jbel Oufatène(ジベル・オウファテン)。ホラルドプスの代表的産地の一つで、良質標本の産出で知られています。

胸部体節はくびれており、堆積時の圧縮によるものと思われます。

このフリル状構造は、体が海底の堆積物に沈み込むのを防ぐ、あるいは外敵から身を守る役割を担っていた可能性が指摘されています。

胸部の体節数はおよそ10前後と比較的コンパクトで、全体として横に広がる扁平な体型を示します。海底での安定した生活様式を反映した形態といえるでしょう。

全体のシルエットは、平たい木の葉を思わせる独特の形状です。ファコプス類にしては扁平なタイプです。

特徴的な胸部体節や尾部から伸びたフリルの数々。ホラルドプスを象徴する部位の一つです。

こちらは、本標本の見どころの一つ、複眼です。ファコプス類特有の独立した方解石レンズが、明瞭に観察できます。コラム”三葉虫と複眼……5億年前に完成していた「見る」という技術”も合わせてご覧ください。

本体カーブ計測約63ミリほどあります。平均的な大きさです。

100円硬貨との比較写真です。モロッコ・デボン紀層から採集された、人気三葉虫の一つ、ホラルドプスの化石です。

価格:¥17,800
商品ID:tr1394
時代:古生代デボン紀(4億1000万 -- 3億6700万年前)
産地:Djebel Oufaten, Morocco
サイズ:本体カーブ計測6.3cm 母岩含め全体8.4cm×7.9cm×高3.6cm
商品説明:デボン紀の名作三葉虫 … モロッコ産ホラルドプス、精緻な複眼と力強いフリルを備えたコレクターズクラス標本
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