

この標本は、凄まじい。何が凄まじいかって?この複眼の保存状態です。レンズ一つ一つが、ほぼ完璧どころか、まさに完璧に保存されています。写真はクローズアップで撮影してこの状態ですので、実物は、本当にジェムのようなコンディションです。

モロッコのデボン紀層から採集された、代表的なファコプス類であるペディノパリオプスの極上標本です。複眼だけではありません。このような標本は、ディーラーであって滅多に仕入れできるものではありません。何十体、それも上質のものを集めて、その中に1点あるかどうか、と言った具合です。

母岩の状態もよく、側面からみると、より本体を強調する色合いや大きさに収まっています。立体的なペディノパリオプスの姿がより美しく見えます。

左側からみても、その美しい這い姿は変わりません。

左側の複眼は右側ほどではないものの、複眼を構成するレンズが残存しています。

きゅっと収束した尾部。全体のシルエットを引き締める、美しい造形です。

ポーズは素直で左右対称。癖のない個体です。

大きな頭鞍部には無数の凹凸が残されています。各部、妥協なくプリパレーションされています。

モロッコの専門工房のベテラン・プリッパーによる、丁寧な仕事が光ります。

いや~、この複眼は、数十体でも出会えないかもしれません。数百体のうちの1体といっても過言ではないほど、ちょっと信じられないレベルの保存状態です。

限界まで寄って撮影してみました。いかがでしょうか?このレベルの精緻な複眼をご覧になったことがありますか?ファコプス類の複眼として、教科書や図鑑に掲載されるほどの精緻なコンディションです。
この標本はあまりの複眼の保存状態の良さから、コラム”三葉虫と複眼……5億年前に完成していた「見る」という技術”として記事にしました。ぜひこちらもご覧ください。

母岩のバランスもよく、黒いクチクラを際立たせる、コントラストが素敵です。

尾部を後方から撮影しました。

裏面です。平置き時に安定するよう、平らにカットされています。

本体カーブ計測で約67ミリとペディノパリオプスとしては平均的な大きさです。

100円硬貨との比較です。多数の三葉虫を扱ってきましたが、複眼の保存状態では明らかにトップクラス。次回、いつ入荷できるかわからないほどの、アブノーマルな保存状態を維持しています。

価格:
商品ID:tr1393
時代:古生代デボン紀(4億1000万 -- 3億6700万年前)
産地:Jebel Mrakib, Morocco
サイズ:本体カーブ計測6.7cm 母岩含め全体8.3cm×7.3cm×高4cm
商品説明:数百体に1点といっても、全く過言ではない、凄まじい複眼の保存状態を誇る、モロッコ・デボン紀層から採集された三葉虫、ペディノパリオプス(Pedinopariops)
この商品は売却済みです。
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