こちらは一体何だと思いますか?この二股の形をみてピンと来た方は、かなりの三葉虫通ですね。そうです、こちらは巨大三葉虫、イソテルス・マキシマスのハイポストマの化石です。ハイポストマとは三葉虫の吻部の下側、つまり口器のことです。口器はまれに化石として保存されることがあります。裏側まで深くクリーニングをしてみないと存在しているか否か、判明しないことなどがあり、なかなか実体として目にすることができない部分でもあります。
このハイポストマはとにかくデカイ。どれくらいデカイか。写真本体部6センチ近くあります。三葉虫のハイポストマを一つでも実際に見たことがある人なら、余計に実感できることでしょう。通常は比較的大きな三葉虫でもあっても、1,2センチが相場です。まさに唖然とする大きさです。
たしかにイソテルス・マキシマスのハイポストマは大きな物が多いのですが、それでも4センチ前後が相場です。6センチ級となると、面積にして2倍近くあり、相当大きな個体のハイポストマであったのだと感じます。
こちらは米国オハイオ州産のウォーレン郡の地層から採集されました。
側面は本来の黒い石がのぞいます。
およそ4センチ前後のハイポストマの持ち主は、およそ30センチ近い全長があったと推定されます(イソテルス・マキシマスの場合)。そのレートでいけば、こちらの個体はその1.5倍の大きさがあった可能性があります。なんと巨大な個体でしょうか。
100円玉との比較すると、その迫力が伝わるでしょうか。三葉虫の裏側にある口器、ハイポストマの化石です。
価格:
商品ID:tr1027
時代:古生代オルドビス紀(5億500万 -- 4億4600万年前)
産地:Ohio,U.S.A.
サイズ:本体直線距離6cm×5.7cm 母岩含め全体11.2cm×11cm×厚4cm
商品説明:なんというサイズ!6センチを超える、巨大なハイポストマ!巨大三葉虫として知られるイソテルス・マキシマス(Isotelus maximus)の口器
この商品は売却済みです。
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