原始クジラ「ドルドン」のミドルセクションの、ほぼパーフェクトと言って良い歯化石です。ドルドンを含むバシロサウルス科の生物は異歯性と呼ばれる特徴を持っています。詳しくは、ページ下部のウンチクを御覧ください。異歯性とは、歯の部位によって形状が変わる、特徴を言います。
本標本は、顎のミドルセクションあたりに位置する歯化石と考えられます。ミドルセクションの歯は、左右ほぼ対称の山型をしています。
それにしても奇妙な形をしています。鋸状の突起は、セレーションというにはあまりにも巨大で大胆な造りをしています。
謎の多い形ですが、一つだけ確からしいのは、強力なハンターの歯であろう、ということです。
事実、ドルドンは、新生代に入ってしばらくして、食物連鎖の頂点に君臨していたと推察されています。中生代の終焉を迎え、それまで海の王者として君臨していた巨大な海棲爬虫類(モササウルス等)が姿を消し、哺乳類でありながら、似通った形状をしたバシロサウルス科が台頭し始めます(このような進化を収斂進化と言います)。
恐竜の歯化石は、歯根が1本のみですが、バシロサウルス科は2本あります。
同じ哺乳類である人間の歯も枝分かれした2本の歯根があります。バシロサウルス科との共通点の一つですね。
鋭い山型のピーク。保存状態は大変良好です。ここまで山型が綺麗に残ることは稀です。
長い方の辺にそって9cm。ドルドンの歯化石としては比較的大きな標本です。
素晴らしい全体フォルム。
何度見ても素晴らしい、この山型の保存状態。
100円玉との比較。素晴らしい保存状態を保った、バシロサウルス科ドルドンの歯化石です。ドルドンは歯の生える場所によって、形が変わる異歯性という特徴を持っています。本標本は、中腹部に生えていたと思われる、山型の歯化石です。ほぼパーフェクトと言って良い、素晴らしい保存状態を保っています。
価格:
商品ID:ot869
時代:新生代(6600万年前 -- 現在)
産地:Morocco
サイズ:長い辺に沿って9cm
商品説明:ほぼパーフェクト!原始クジラ「ドルドン」のミドルセクションの歯化石。
この商品は売却済みです。
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