こちらは中国遼寧省産の昆虫化石です。この地域では、非常に良好な保存状態の化石が発見されることで知られています。こちらのような昆虫化石をはじめとして、羽毛恐竜や初期の鳥類の化石などが発見されたことで有名です。
中央の明瞭な虫の化石以外にも、部分化石が多数含まれています。
遼寧省産の化石は、主にジュラ紀末から白亜紀前期の地層から見つかっています。地層はいくつかにわたっており、化石だけから厳密に時代を特定することはできませんが、概ね1億5000万年前から1億2000万年前までのものと考えられています。こちらの標本は仕入元の情報を尊重し、ジュラ紀の標本として扱います。
遼寧省産の昆虫化石は多岐にわたり、ハエ目、甲虫目、蝶目などが見られます。今回、写真左上の昆虫の種類まで同定することはできませんでしたが、明らかに羽が備わっています。また、右下の節が見える部分化石は、カゲロウの幼虫の化石だと思われます。遼寧省の昆虫化石の中では比較的よく見られる種類ですね。カゲロウの幼体は水中に棲息しています。成虫になると水辺を飛び回るようになります。
通常、昆虫の体はもろくて化石として残ることは珍しいですが、遼寧省の同地層からは比較的頻繁に見つかることがあり、特に良好な保存環境が形成されていることがよく分かります。
裏面です。ところどころ、黒い斑点があり、こちらも何らかの化石と思われます。遼寧省産の板状標本ではよく見られる斑点です。
側面から撮影した写真ですね。化石の母岩が層状になっているのが特徴的です。このような特徴は遼寧省産の化石でよく見られます。粘土鉱物を含む非常に細かい粒子からなる土が、長い時間をかけて折り重なったものですね。
約6センチの母岩に14ミリの明瞭な羽虫が保存されています。
100円玉との比較。中国遼寧省産のジュラ紀の地層より採集された虫の化石です。
価格:
商品ID:ot3692
時代:中生代ジュラ紀(1億9500万 -- 1億3500万年前)
産地:中国、遼寧省
サイズ:本体直線距離1.4cm 母岩含め全体6cm×5.6cm×厚0.7cm
商品説明:中国遼寧省産のジュラ紀の地層より採集された虫の化石
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