こちらは、ボリビア産の巨大なナマケモノ、レストドンの臼歯の化石です。レストドンの化石は非常に数が少なく、市場に出回ることは滅多にありません。2008年の創業以来、はじめて取り扱う機会に恵まれました。ちなみに、こちらの化石は1994年の東京で開催されたミネラルショーでお披露目されたものです。当時、国立科学博物館では絶滅大哺乳類展が開催されており、レストドンが展示されていたとのこと。レストドンは成長するとなんと体長4メートル以上、体重3トンにもなったと考えられています。これは現在のアジアゾウ並みの体躯であり、現世のナマケモノの印象とは全く異なるものです。鋭い爪で地面を掘り、草木の根を食べていた、あるいは草木から葉をこそぎ落として食べていた、と考えられています。これほどの巨体であれば、現世のナマケモノのように木に登ることはできなかったでしょう。お披露目されて以来、30年が経過しますが、前オーナーが大切に保管していたおかげで保存状態は極めて良好です。この希少な化石を今後も末永く大切にしてくださる方を募集いたします。
レストドンの臼歯は体躯に比べ小さいとはいえ、全体的なスケールが桁違いに大きく、ご覧のように非常に大きな臼歯です。
臼歯を上下からこすりあわせることで、植物を粉砕することができました。象の仲間の臼歯と比較するとやや平板で凹凸が少ない印象があります。とはいえ、レストドンの臼歯自体が非常に少ないため、この歯だけからすべてを推察することはできません。いずれにしましても、非常に希少な標本です。
根本を撮影。それにしても分厚い歯です。およそ1万年前のパタゴニア地方に棲息していた、別の巨大ナマケモノの一種、ミロドンは雑食だった(肉を食べた)という報告もあります。謎多き古代の巨大ナマケモノのグループはいったい何を食べていたのでしょうか。
表面には細かな模様が残されています。レストドンの仲間はおよそ500万年前から数万年前まで主に南米パタゴニア地方に棲息しており、体を垂直に持ち上げることができたと考えられています。時に背を伸ばして背の高い木の枝歯を食べたのかもしれません。
非常に分厚く、頑強な印象を受けます。巨大な体躯を維持するために大量の草木を摂取したと考えられており、それに耐えうる歯を持っていたのでしょう。
植物をすり合わせる部分。凸凹していますね。
左右68ミリもあります。
100円玉との比較。象の仲間をのぞいて、これほど大きな臼歯を持っている生物はほとんどいないでしょう。
価格:
商品ID:ot3527
時代:新生代第四紀(260万年前 -- 現在)
産地:Tarija Formation, Bolivia
サイズ:6.6cm×5.4cm×厚4.5cm
商品説明:ベリーベリーレア!オールドコレクション!古代のナマケモノは規格外!ゾウ並みの体躯を誇った南米パタゴニア地方のオオナマケモノ、レストドン (Lestodon)の巨大な臼歯
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