このヘビのように見える物体は、米国オクラホマ州カーター郡のオルドビス紀の地層で採集された、非常に古いウミユリの仲間です。ウミユリは漢字で”海百合”と記載することもあるので、海棲の植物と思われがちですが、れっきとして動物です。
ヘビの胴体のように見える部分は肉茎と呼ばれる部分で、先端は写真左のクラウンへとつながっています。根本は海底や岩などに固着させ、水に流されないようにしていたと考えられています。
ウミユリは、現世の深い海域にも棲息していることが分かっています。浅海では見られないため、実際に眼にした人は少ないでしょう。「Crinoid Crawls」などのキーワードでググると、エイリアンちっくな姿を堪能いただけることでしょう。そのようなウミユリは地球の生物史の比較的早い段階で登場し、繰り返される絶滅イベントを乗り越え、現世にも命をつなげ続けているのです。人間の大先輩とも言える存在です。
ウミユリの化石のなかでも、肉茎がホースのように曲がり折り重なっている姿は比較的珍しいです。同じ肉茎でも柔軟性のあるものとないものがあったのかもしれませんね。
この標本の見どころはなんといってもこの肉茎の保存状態。
さらにアップでご覧いただきましょう。
そして、クラウンへと続きます。クラウンは肉茎と触手をつなぐ胴体のような部位です。フラクタル図形のように様々な方向に伸びた触手を上手に使い、プランクトンなどを捕食していたと考えられています。
側面からご覧いただくと、立体的な形状がよくわかります。
左右13センチに達する大サイズの標本で、なおかつ保存状態も極めて良好です。さらには、パラルケオクリヌス属は希少でコレクション価値も高く、コアなファンにぜひ入手していただきたいアイテムです。
100円玉との比較。くねくねと曲がり重なった肉茎が生々しく、そして美しい、希少なウミユリ、パラルケオクリヌスの良質化石です。
価格:
商品ID:ot3305
時代:古生代オルドビス紀(5億500万 -- 4億4600万年前)
産地:Bromide Formation, Carter County, Oklahoma, U.S.A.
サイズ:13.1cm×10.1cm×厚2.3cm
商品説明:レア!くねくねと曲がり重なった肉茎が生々しく、そして美しい、希少なウミユリ、パラルケオクリヌス(Pararchaeocrinus decoratus)の良質化石。専用スタンドをおつけします。
この商品は売却済みです。
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