こちらはマダガスカル産のコーパルです。コーパルは針葉樹の樹脂が化石になったものです。同様のものに琥珀がありますが、コーパルのほうが年代が若いものを指します。構造状の強度の違いなどもあるのですが、、一般に100万年未満の化石はコーパルと呼ばれることが多いです。
針葉樹の樹脂はもとは樹液です。樹液に虫が群がるのを見たことがある人も多いのではないでしょうか。個人的には、子供の頃、カブトムシやクワガタムシを見つけるため朝方にクヌギの木を繰り返し見に行ったのを思い出します。発酵した甘酸っぱい独特の香りが漂っていました。たいていはカナブンしか見つからずがっかりするのですが・・・。あの独特の匂いを発しているのがまさに樹液です。木の裂け目を修復するため内部から染み出してきます。虫たちにとってはとても魅力的な成分のようで、無数の虫が群がります。
そうした虫が内部に取り込まれて化石になったものが、虫入りコーパルです。コーパルは比較的硬い樹脂のようなものですから、内部を酸化や風化から保護します。ゆえにたとえ何万年であって取り込まれた虫たちはほとんど傷むことがありません。
コーパルの内部だけはその時代そのままが残されているようです。
御覧ください、翅脈まで保存された羽虫が保存されています。断続的な模様が刻まれた触角も棲息時とほとんど変わらないであろう状態で残されています。
こちらは甲虫のようです。眼などもはっきりと保存されていますね。
コーパルを観察するときは、ぜひとも高倍率のルーペをお使いください。肉眼だけではその魅力の半分も堪能できていないかもしれません。
厚いところで14ミリ。
100円玉との比較。さまざまなタイプの虫を内包しているマダガスカル産のコーパルです。
価格:
商品ID:ot2593
時代:新生代第四紀(260万年前 -- 現在)
産地:Madagascar
サイズ:5.3cm×2.2cm×厚1.4cm
商品説明:肉眼でも視認可能!さまざまなタイプの虫を内包しているマダガスカル産のコーパル(Copal)の化石
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