こちらは、中国熱河層群より採集された、ヒファロサウルスの化石です。熱河層群はおよそ1億2千万年前(白亜紀初期)の地層で、高品位の化石が採集されることで知られています。現在では新たに採集することはできません。こちらの標本は国内のコレクターが数十年前より保存してきた、極めて希少なオールドコレクションの一つです。
ヒファロサウルスは非常に長い首と長い尾を持った、淡水性の爬虫類でした。
三角形の頭部をアップで撮影。細かな歯らしき部位を観察することができます。このあたりぜひルーペを用いて御覧ください。
ヒファロサウルスは長い首や尾に比べて短い四肢を持っていました。水中を遊泳するのに適したボディバランスをしていたと考えられます。
太い背骨はもちろん細かな肋骨も保存されています。
こちらの化石のラベルには、遼西省との記述があります。遼西省は現在の中国には存在しておらず、中華人民共和国が建国される前の地域区分名ですので、採集時期は相当程度古いと考えるのが妥当でしょう。
長い尾。
この尾を使って推進力を得たと考えられます。
頭部から尾先に沿って167ミリほどあります。体をほぼまっすぐに伸ばした美しいポーズです。
熱河生物群は世界的に見ても極めて保存状態の良い化石が多いことで知られています。これは、大規模な火山活動により大量に降り注いだ火山灰などの堆積物の下で酸化や風化の影響が最小限に抑えられたことによると考えられています。そういった背景から「中生代のポンペイ(※)」と呼ばれることがあります。※西暦79年、現在のイタリアにあるヴェスヴィオ火山の噴火により古代都市ポンペイは破壊されました。18世紀中頃に発見されたとき、火山灰に飲み込まれた時のままの姿で動物や人が見つかりました。
100円玉との比較。非常に美しい姿をした、ミニドラゴン、ヒファロサウルスの上質化石です。現在では新たに入手が難しい熱河生物群の標本です。長年、国内のコレクターによって保存されてきた希少なオールドコレクションの一つ。
価格:
商品ID:ot2591
時代:中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前)
産地:中国、遼寧省
サイズ:本体直線距離16.7cm 母岩含め全体21cm×13cm×厚1cm
商品説明:美しいポーズ、希少なオールドコレクション!まさにミニドラゴン、ヒファロサウルス(Hyphalosaurus lingyuanensis)の全身化石
この商品は売却済みです。
このウィンドウを閉じる