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ラージサイズ、厳選品！２０１６年に発見された新しいパラサイト隕石、人気のケニヤンパラサイト隕石（本体防錆処理済み）/Unknown 化石セブンスマホ専用サイト

こちらは人気のパラサイト隕石です。黄色いかんらん石の保存状態が良好なケニア共和国産。こちらの写真は後方よりライトを当てたものです。かんらん石の透明度が高く、煌々と輝いています。

ケニア・セリコ産のパラサイト隕石は２０１６年に発見されました。幸い、かんらん石の保存状態がよく、ご覧のように、キラキラと輝きます。パラサイト隕石は世界のいくつかの地域で発見されていますが、保存状態はまちまちです。どのパラサイトも、かんらん石と鉄ニッケルが作り出す、写真のような模様が基本になりますが、かんらん石の保存状態のほか、色、混ざり具合、結晶の成長度など、結構な違いがあります。

公式に知られている隕石には名前がついています。また、落下年、発見年などのデータが存在します。こちらのケニアンパラサイトは、発見年は２０１６年とつい最近なのですが、落下年については不明となっています。隕石がいつ落ちてきたか分からない場合は、そのようになります。２０１３年にロシア・チェリビンスク州に落下して世界的なニュースになったのは記憶に新しいですね。あのように落下年が分かるものもありますが、そうではないものも多くあります。考えてみれば当然で、有史以前に落下した隕石も多数ありますから、記録はおろか伝承にさえ残っていないことも十分ありえるわけです。

表面には薄く透明なコーティング処理が施されています。シルバーの鉄ニッケルの部分が錆びないように工夫されています。いわゆる防錆処理ですね。

パラサイト隕石は鉄と石が半々で構成された隕石です。石鉄隕石と呼ばれます。石鉄隕石は、火星と木星の間に存在する小惑星ベルトに存在していた天体のマントルと核の境界部分に存在していたと見られています。核が鉄とニッケルを供給し、マントルが珪酸塩鉱物であるかんらん石の原料を供給したと考えられているのです。一度、高温になり混ざりあった両者ですが、急速に冷却される中で、融点が異なるため、独特のテクスチュアを形成しました。その模様こそが世界で最も美しい隕石と評されるパラサイト隕石の成り立ちなのです。