時代、属および種名は未同定ですが、非常に美しい葉脈をもった葉の化石をご紹介します。保存状態から、おそらくは新生代の標本と推察されますが、はっきりとしたことは分かっていません。
丸い広葉樹の葉の輪郭と葉脈がはっきりと保存されています。
泥中に落ちて、早くから嫌気性の環境に置かれたと考えられます。葉そのものが保存されているのではなく、その痕跡が化石になったものです。こういったタイプの化石を印象化石、あるいは生痕化石と言います。ちなみに、骨や殻など、生物の外骨格が化石になったものを、体化石(たいかせき)と言います。化石の種類については「https://www.kaseki7.com/00s/word3/6_terms/53」を御覧ください。
葉脈のアップ。葉脈とは葉を走る血管のようなもので、維管束の筋を指します。脈の走り方を注意深く見ていきますと、羽状脈と呼ばれる模様であることが分かります。中心の太い脈を中心に左右斜めに細い脈が一定間隔で伸びていますね。羽状脈はサクラやケヤキなどの街路樹として植えられる落葉広葉樹によく見られる葉脈です。
ニ世代目の脈からはとくに脈が増えていないようなので、網状ではないようです。
葉の形は立体的で、岩質はかなり細かく泥岩のように見えます。泥岩はもとは粘土物質を多く含んでいて、それが堆積時に脱水とともに抜けることでより密に固化します。
密な岩質。
100円玉との比較。葉脈がはっきりと保存された広葉樹の葉の化石です。
価格:
商品ID:ot2264
時代:Unknown
産地:北海道 日本
サイズ:本体6.5cm 母岩含め全体10.8cm×9.6cm×厚5.3cm
商品説明:ザ・マニアックシリーズ!。羽状の葉脈がはっきりと保存された広葉樹の葉の化石。北海道三笠産
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