こちらは、中生代白亜紀に現在のブラジルはセアラ州の汽水域に棲息していた古代魚、ヴィンクティフェルの化石です。
ヴィンクティフェルは白亜紀の終わりまで棲息していたと考えられています。恐竜とともに絶滅した魚類と言えるでしょう。絶滅魚のため、この魚がいかなる性質を備えていたのか、今となっては分かりません。ただ、細長く、写真のように鋭く尖った頭部をしていることから、現世のバラクーダのような、俊敏な肉食魚類であった可能性が高いと考えられています。
ヴィンクティフェルの特徴の一つ、細長いスケール(うろこ)。写真の中央やや下に段差があるのが特徴的です。
最も失われやすい部位の一つがこのヒレ。大部分が残されています。
ほぼまっすぐに伸びた良形です。
ヴィンクティフェルは、上顎と下顎が飛び出しています。このクチバシのような鋭い顎を使い、獲物を突き刺して捕獲したのかもしれません。現世のバラクーダ(カマス)とこの顎の形状が非常によく似ています。大型の一部のカマスは人間に対しても攻撃性を示すほど危険な生物として知られています。ヴィンクティフェルの気性がカマスほど荒かったかは定かではありませんが、いかにも凶暴そうな面構えをしているではありませんか。
尾ビレも一部残されています。これは希少。
直線計測で46cmを超える立派な化石です。
顎先は本来もう少し存在していたはずですが、ほぼ完全な形と言って良いでしょう。ヴィンクティフェルは現世のカマスと同様、やや下顎のほうが長かったようです。
分厚い鱗。
100円玉との比較。恐竜が陸上で闊歩していた頃、汽水域を遊泳していた絶滅古代魚、ヴィンクティフェルの良形標本です。保存状態良好です。
価格:
商品ID:ot1381
時代:中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前)
産地:Ceara, Brazil
サイズ:本体46.5cm 母岩含め全体幅47.7cm×奥行12cm×厚4cm 2505g
商品説明:中生代白亜紀に棲息していた絶滅魚、ヴィンクティフェルの化石
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