紛れもなくベストクオリティ。特徴である菱形模様のウロコがびっしりと保存された、古代の巨木レピドデンドロンの樹皮の化石です。米国ペンシルバニア州産。
レピドデンドロンの樹皮の化石といえば、なんといっても、このウロコのような菱形の模様。別名を和名で鱗木(りんぼく=うろこの木)というほど、樹皮がウロコに似ています。石炭紀に大発展した植生の一つで、石炭の原料となったことで知られています。詳しくはコラム「産業革命の原動力となったのは石炭紀に大発展したあの植物」を御覧ください。
この標本の素晴らしい点は多々ありますが、保存状態の良さに続いて、ご注目頂きたいのは、大きさです。23cm×17cm×厚2cm と、手のひらと比較しても、非常に立派な化石であることがお分かりいただけることでしょう。
そして、再度強調をしたいのが、特徴の一つであるウロコ状の菱形模様がくっきりと、しかも全体に残されているという点。レピドデンドロンの樹皮は緑だったという説があります。最大に成長すると、樹高40メートルに達したとされる巨木の樹皮が緑であったことを想像すると、どこかグロテスクですね。その異質感たるや、現世には存在しない化石植物だけのことはあります。
レピドデンドロンは、リンボクの仲間に属します。現世にもリンボクの名が付いた植物は存在しますが、それとは別物。現世に直系の子孫は存在しません。
この不思議な樹皮をもつレピドデンドロンは石炭紀に大発展を遂げますが、どうやって繁殖したのでしょう。現世のメインストリームである種子植物は、この時代にはまだ少数派。レピドデンドロンをはじめとする植物は胞子で繁殖していたのです。茎の端には胞子嚢穂があり、これが破れると、胞子が飛び出し、地面に落ちると発芽します。
この時、地面が湿っていないと発芽できないので、水が豊富にある川や湖の近くでなければ、繁殖することは出来ませんでした。当時の地球は熱帯気候にあり、多くの地域で湿潤であったと考えられることから、リンボクにとって都合の良い環境であったといえるでしょう。
写真下側をスタンドに載せると、このようにバランスの良い展示ができます。しっかりと安定します。
サイズと保存状態が、非常に高次元にある、珍しい逸品です。
横幅23cm。
裏面はこのような感じです。
本当に素晴らしい、文句の付けようのない保存状態。ベストピースと言えるでしょう。
100円玉と比較すると、一層強調されるそのサイズ。レピドデンドロンの一級標本をお探しなら、本当におすすめできる高品位標本です。全体の形が良いので、展示映えします。
価格:
商品ID:ot1177
時代:古生代石炭紀(3億6700万 -- 2億8900万年前)
産地:St.Clair, Pennsylvania, U.S.A.
サイズ:23cm×17cm×厚2cm
商品説明:菱形のウロコ模様が明瞭。最高品質。石炭紀の巨木、レピドデンドロン(Lepidodendron)の樹皮の化石
この商品は売却済みです。
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