こちらは約1億年前の北アフリカのデルタに棲息していたスピノサウルスの歯化石です。デルタとは河川と海洋の中間水域(汽水域)のことです。
スピノサウルスは一生の半分以上を、水中で棲息していたとも言われています。以前は、陸生の恐竜だと思われていましたが、そのあまりの体躯の大きさに水中で生息するほうが合理的だと考えられるようになりました。主に魚やエイなどを捕食していたと考えられています。現世のワニに近い生態だったと考えられています。
こちらの歯化石はご覧のように先端まで保存された美しい標本です。歯の形からも分かるように、得物を突き刺すために進化したと思われる、大きな釘のようなフォルムをしていました。
また、かなりの厚みがあり、白亜紀のいかなる魚であっても一突きで捕食できたに違いありません。また水辺に水分補給に訪れた恐竜をも手にかけたこともあったでしょう。何しろスピノサウルスは成長すると10メートルを超える、史上最大級の体躯を持つ恐竜だったからです。
スピノサウルスの歯にはこのように歯冠に縦の凹凸が見られることがあります。噛み付いたときに歯にかかる圧力を逃がす、いわゆる「血抜き溝」としての効果があったのかもしれません。
根本を撮影。根本周り67ミリもある非常に太い歯化石です。スピノサウルス歯化石は長いだけでなく非常に太い物が多いという傾向があります。
ロングカーブ(長辺)計測で75ミリです。
100円玉との比較。史上最大級の獣脚類の一つ、アフリカの王者、スピノサウルスの歯化石です。
価格:
商品ID:di1627
時代:中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前)
産地:Morocco
サイズ:ロングカーブ計測7.5cm 周長6.7cm
商品説明:美形!史上最大級の獣脚類の一つ、アフリカの王者、スピノサウルス(Spinosaurus)の歯化石
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