こちらは幻の化石と言っても過言ではない、ティラノサウルス・レックスの祖先と言われるダスプレトサウルスの歯化石です。希少性はレックスに勝るとも劣らない、非常に希少な標本です。
この黒光りする歯化石はカナダ・オールドマン累層から採集されました。オールドマン累層の時代は7750万年前から7650万年前の地層と考えられています。あの有名なジュディスリバーグループの一つです。ジュディスリバーグループは、米国モンタナのジュディス川にちなんで命名されましたが、米国モンタナ州だけでなくカナダアルバータ州、サスカチュワン州などまで広がっています。
エッチング痕が残されたナチュラルな味わい。堆積の段階で、植物の根などが歯の表面に侵入することで、このような痕が付くと考えられています。
まさにジェムのような美しい化石です。
インナーセレーションの保存状態は鳥肌モノ。
ダスプレトサウルスはおよそ7700万年から7400万年前まで棲息していたと考えられています。この恐竜はあのティラノサウルス・レックスと深い関係があります。ティラノサウルス・レックスの小型の相似形のようなフォルムをしており、ティラノサウルス科の恐竜のなかで、最も希少な属の一つです。
ダスプレトサウルスがティラノサウルス・レックスの直接の祖先と考えられています。似ていて当然ですね。生息年代はおよそ1000万年ほど異なりますが、生息地域は似通っていました。一部の研究者はティラノサウルス属に割り当て、ティラノサウルス・トロススと命名しましたが、一般には受け入れられていません。それほど似通った存在であるということです。
この鋭い歯を持っていたダスプレトサウルスは当時の食物連鎖の頂点に君臨していました。彼らが棲息していたのは氾濫原で川が多数あり、多くの生物がいたと考えられています。現在のアフリカ東部地域に似た環境と言えるかもしれません。定期的な干ばつが発生し、恐竜の大量死も度々あったと考えられています。この地域は恐竜の墓場と言われるボーンベッドが存在します。
ただでさえ希少なダスプレトサウルスの歯化石。その中で白眉と言って良い存在です。
さすがはティラノサウルス科に属するダスプレトサウルスの歯化石だけではあります。この分厚さ。
先端までエナメル質が残されています。稜線には鋭いセレーションがずらっと並んでいます。
このセレーションで獲物の肉を切り裂いたのでしょう。生々しいほどの保存状態。
わずかに曲がった美しいフォルム。
100円玉との比較。ロングカーブ計測で53ミリ。光沢を備えたエナメル質、ほぼパーフェクトと言って良いセレーションなど、非常に高品位のダスプレトサウルスの歯化石です。堆積時に付いたエッチング痕が残るナチュラルな標本です。
価格:
商品ID:di1150
時代:中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前)
産地:Albert, Canada
サイズ:ロングカーブ計測5.3cm
商品説明:希少性マックス!ティラノサウルス科の雄、ダスプレトサウルス・トロススの歯化石(カナダアルバータ州オールドマン累層産)
この商品は売却済みです。
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