非常に分厚いトリケラトプスのフリル化石です。フリルとはトリケラトプスを象徴する部位の一つで、襟飾り(えりかざり)とも言います。頭部を広く覆っている部位の一部になります。
フリルは、ブロウホーン(目の上にある二本の角)と明確な境界がありません。まれに、フリル付きのブロウホーンが発掘されるのはそのためです。
本標本は1kgに迫る標本で、かなりしっかりとした厚みがあります。
中央で割れて発掘されたものを接着補修しています。割れ目の一部が欠損していますが、あえてリコンストラクション(充填剤)を加えることなく、接着のみとなっています。この手法はコレクターによって好みが分かれそうではありますが、オリジナルを大切にしていると言えます。
フリルを横から見たところ。厚みがあることがお分かりいただけるでしょう。
骨化石には見られない独特の構造です。
トリケラトプスを象徴する部位の一つであるフリルですが、その用途については様々な説があり、議論の対象となっています。肉食恐竜(同時代同地域を生きたティラノサウルス・レックス)の攻撃から身を守るため、とか、同種間の闘争、あるいは求愛など、様々な説があります。絶滅種のオオツノシカでも、尋常ではない巨大な角を持ちますが、これは同種間の闘争や性的なディスプレイの役割があったとされています。はたしてトリケラトプスのフリルはいったい何の役割を果たしていたのか。それともフリル(frill)の文字通り、単なる飾りだったのでしょうか。
価格:
商品ID:di1022
時代:中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前)
産地:米国ヘルクリーク累層
サイズ:14cm×19cm×厚5cm 940g
商品説明:人気のトリケラトプスのフリル(襟飾り)。ナチュラル。1キロに迫る大型標本。
この商品は売却済みです。
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