こちらはまだ恐竜画地球に誕生する遥か昔の古生代に繁栄した頭足類、ゴニアタイトです。アンモナイトの祖先としてよく知られています。
ゴニアタイトは原始的な頭足類としての特徴をいくつか持っています。最も代表的な特徴として、シンプルな縫合線が挙げられます。縫合線とは写真の波線の部分のこと。内部の小部屋を分離する壁が外に現れた部分で、殻の骨格のようなものです。古い頭足類であるゴニアタイトは、後世に現れるアンモナイトに比べて、この縫合線はとてもシンプルでした。時代を減るごとに徐々に複雑化していった縫合線ですが、一説によれば、軽量化と強度向上のためと考えられるそうです。天敵がまだ少なかった古生代にはその必要がなかったのでしょうか。
その単純な縫合線が作り出す、シンプルな模様がコレクターに大変人気があります。
表面は磨き上げられ、光沢を帯びています。
反対側の部分は粗いカットに留められています。
この波線の部分が縫合線です。殻全体に存在します。ちなみに、さらにシンプルな縫合線を持つ頭足類が存在します。生きた化石としても知られるオウムガイです。オウムガイの縫合線は波線でさえありません。シンプルなカーブそれだけなのです。縫合線の複雑化を進化と捉えると、オウムガイは進化しなかったことになりますが、それでも、古生代、中生代、新生代、そして現世まで耐えることなく、その科(Family)を維持し続けています。
ゴニアタイトは古生代末期の大絶滅(ペルム紀の大絶滅)に巻き込まれ絶滅しました。ペルム紀の大絶滅では、実に95%もの生物が絶滅したと考えられています。現在知られている5つの大絶滅のなかで、史上最大の絶滅と言われています。
濃いブラウン、ブラック、ホワイトの三色が良い具合に境界を作っている、美しいゴニアタイトです。
価格:
商品ID:an1739
時代:古生代デボン紀(4億1000万 -- 3億6700万年前)
産地:Morocco
サイズ:直径14.7cm 厚2.7cm
商品説明:単純な縫合線が作り出す面白い模様が大人気、古生代デボン紀の頭足類、ゴニアタイト(Goniatite)の殻の化石
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