こちらはノーチラスのカット&ポリッシュ標本です。ノーチラスとは和名オウムガイで知られる頭足類生物の英名で、Nautilusと書きます。
彼らは一見すると中生代に大繁栄したアンモナイトのように見えますが、形態的にいくつかの違いがあります。
アンモナイトとの形態的な違いについては、コラム「化石からアンモナイトとオウムガイを見分ける方法」を御覧ください。知識を身につければ、この化石がオウムガイのものであることがすぐにお分かりいただけることでしょう。
さて、オウムガイは数億年前から現世まで絶えること無く、属をつないでいる希少な生物でもあります。様々な研究の結果から、似たような殻を持っていたアンモナイトとは、それほど近い存在ではないことも明らかになっています。
中生代に入って大繁栄した新型のアンモナイトよりも、およそ5億年前に現れた初期の古いタイプの頭足類であるゴニアタイトなどに近い存在と考えられています。現世の生物でアンモナイトに近い存在は、オウムガイではなく、イカやタコと目されているのです。
イカやタコの仲間はかなり高度で複雑な思考を行える脳を持っています。それに対して、現世のオウムガイは単純な脳しか持っていないと考えられています。それでも最近の研究では、短期的な記憶を行えることが示されています。
こちらの標本はおよそ1億年前の化石です。オウムガイの化石種の産地としてよく知られているマダガスカルから採集された標本です。
100円玉との比較。直径およそ6.5㎝です。
価格:
商品ID:an1427
時代:中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前)
産地:Madagascar
サイズ:直径6.5cm 厚4cm
商品説明:珍しい乳白色。1億年前のオウムガイの化石のカット&ポリッシュ標本
この商品は売却済みです。
このウィンドウを閉じる