こちらはカナダ産のアンモライトピースの極上品です。
その発色の素晴らしさは一言では言い尽くせません。全面が強く、複雑に輝きます。色彩が豊かで見ていて飽きません。
発色の弱い箇所が全く見当たりません。どこを見ても、非常に濃い色を呈します。全面が蛍光色のようです。
ところどころ、眩しいほどに光る箇所があります。グリーンの発色が特に素晴らしく、眺めているだけで活力がみなぎってきます。
もちろんこの色は天然のもの。この美しい発色はアンモライトの殻の表層に存在する、非常に薄い(1ミリに満たない)アラゴナイトの微細構造に起因しています。この現象をイリデッセンス(iridescence)と言います。
イリデッセンス(iridescence)を有する殻を持ったアンモナイトは、こちらのアンモ「ラ」イトに限りません。マダガスカル、ロシア、イングランドから採集されます。なぜ、カナダ・ロッキー山脈の東側の層から採集されたアンモ「ラ」イトだけが、正式に宝石として認定されているのでしょうか。それは、その色の鮮やかさ、濃さ、豊富さ、個体の大きさなどで、他より明らかに秀でているからです。
アンモライトを生み出すロッキー山脈の東側の地層は中生代白亜紀の時代には温暖な海でした。プラセンチセラスというアンモナイトが粘土鉱物ベントナイトが豊富な泥に埋もれることで、アラゴナイトが守られた(アラゴナイトの方解石化を妨げる)結果、傑出した標本が生み出されます。
前述のようにアンモライトは正式に宝石として認定されています。1981年にワールドジェエリーコンフェデレーションにより正式に宝石として認定されました(生物起源の宝石としては、このアンモライトのほか、琥珀と真珠があります)。こちらの個体の特徴は色の美しさだけではありません。色のダイナミックな変化にもご注目ください。
上の写真と比較してください。同じ個体とは思えないほど、大きく色が変化していることが分かります。わずかに傾けることで、グリーンが優勢になります。色がガラッと変わる様は万華鏡のようです。
裏面。アンモライトの大部分は頁岩でできています。頁岩とは、粘土鉱物が豊富な泥が固化した岩石です。
絢爛豪華な緑。
厚みはおよそ3センチ弱。しっかりしています。
太陽光(自然光)にさらすと、エメラルドグリーンに染まります。蛍光灯のもとで眺めた時とはまた別物です。
ブルーが混じり始め、幻想的な味わいに。
実に様々な顔を持っている標本です。
これを宝石と言わずして何という・・・。
蛍光色のごとき輝き。
100円玉との比較。この色合の急激な変化が最大の魅力です。変化というより、大変身、大転換、変貌といったほうが良いでしょうか。
価格:
商品ID:al197
時代:中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前)
産地:Albert, Canada
サイズ:11cm×10cm×厚2.8cm
商品説明:大変貌、劇的な色の変化!これぞアンモライトピースの極上品。
この商品は売却済みです。
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