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かつて赤道付近にあったアイルランド産の絶滅した四放サンゴ「サイフォノフィリア(Siphonophyllia)」の化石/古生代石炭紀(3億6700万 -- 2億8900万年前)
こちらは、西欧アイルランド・スライゴ県で採集された四放サンゴの仲間、サイフォノフィリアの化石です。古生代オルドビス紀からペルム紀末に繁栄し、ペルム紀末の大絶滅とともに、地球から姿を消したグループになります。
現生のサンゴは、いわゆる六放サンゴ(イシサンゴ等)が主流ですが、こちらのサンゴは、隔壁(septa)が4つの位置を中心に放射状に成長しました(四放サンゴ)。現生のサンゴ(イシサンゴ)の骨格は6の倍数で増えますが、四放サンゴは4のパターンで成長するのが最大の違いです。
サイフォノフィリアは、海底の砂泥層に体を固定・自立させ、上部の杯状のくぼみからポリプ(軟体部)を広げて生きていた大型サンゴでした。
中央から放射状に伸びる繊細なラインは『隔壁』と呼ばれ、サンゴが軟体部を支えるための頑丈な骨格でした。化石として残るのは上部の生体ポリプ(軟体部)ではなく、その下の多数のセプタを持った骨格部分です。この輪切り断面は、まさに、その骨格そのものです。
裏面にも隔壁が見られます。アイルランドのスライゴ県は、約3億5000万年前の石炭紀の温かい浅海環境がそのまま化石となって残る有名な産地です。
こちらの標本は写真中央に縦の接着痕があります。
側面から撮影しました。十分な厚みをもたせてカットしてあるので、強度もあります。
ところで、サンゴといえば暖かい海に生息する生物というイメージがありますが、なぜアイルランド(イギリス・グレートブリテン島の西側にあるアイルランド島)で熱帯のサンゴの化石が採れるのか?と思った方も多いでしょう。
実は、約3億5000万年前の石炭紀、現在のアイルランドは赤道付近に位置し、温暖な浅い海が広がっていました。その後、非常に長い時間をかけて、少しずつ現在の位置へと移動していったと考えられています(大陸移動・プレートテクトニクス)。
単体サンゴとしてはかなり立派な6cm級の個体です。
100円硬貨との比較です。黒い石灰岩に白いカルサイト骨格が映える美しい見た目にもご注目ください。
こちらは、サイフォノフィリアの想像復元図です。軟体部とそれを支える分厚い骨格部分で構成されています。
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商品説明:かつて赤道付近にあったアイルランド産の絶滅した四放サンゴ「サイフォノフィリア(Siphonophyllia)」の化石
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