

こちらは長崎県壱岐島から産出した、中新世(約2,300万年前から約500万年前)の淡水魚ヘミクルターの化石です。白い母岩の上に赤茶色の骨格が美しく浮き上がり、頭部から脊椎骨、細く伸びる肋骨まで、保存状態は極めて良好です。

ヘミクルターは、コイ目(クセノキプリス科)カワイワシ属に分類される淡水魚です。見た目が海のマイワシによく似ているため、和名では「カワイワシ(川鰯)」と呼ばれます。
長崎県壱岐市からはイキウスという化石魚が採集されますが、以前、この地域から産出するコイ科の化石は一括りに「イキウス」と呼ばれていました。近年の研究で、徐々に分類が進んできた経緯があります。

現生種は大きくなると全長30cmほどに達しますが、化石として見つかる個体は数cmから10cm前後のものが大半を占めます。古代の湖や河川の水面近くを、素早い動きで群れをなして泳ぎ回っていました。藻類から昆虫、甲殻類まで何でも口にする雑食性で、環境適応力や繁殖力がきわめて高い、生命力の強い魚です。

現在、このヘミクルターの仲間は中国、朝鮮半島、台湾、ベトナムなどの東アジア大陸側に広く分布しており、現在の日本には本来生息していません。しかし、長崎県の壱岐島にある約1500万年前(新生代中新世)の地層からは、非常に美しい化石が数多く見つかります。これは、当時の日本列島がまだアジア大陸の一部、あるいは陸続きに近い状態にあり、大陸と共通の巨大な淡水湖が存在していた貴重な証拠と言えるでしょう。

裏面です。手に取ると、思いの外軽いことに驚かれることでしょう。淡水湖の底に堆積した泥が固まったような、きめ細かい岩質です。

真横から撮影しました。厚みは約15ミリ、何層もの層理が見られます。この14ミリの中に、当時の緻密な堆積の歴史が刻まれています。

母岩の横幅は約9.5cm、魚本体の直線距離は約5.5cmです。

100円硬貨との比較です。付属の黒スタンドを使って展示した状態です。インテリアとしてもおすすめできる一品です。

こちらは、淡水魚ヘミクルターの想像復元図です。


価格:
商品ID:ot4581
時代:新生代第三紀(6600万--260万年前)
産地:長崎県 日本
サイズ:本体直線距離5.5cm 母岩含め全体9.5cm×7.4cm×厚1.5cm
商品説明:長崎県壱岐産、カワイワシ属に分類される古代淡水魚、ヘミクルター(Hemiculter)の化石。長崎県壱岐市八幡浦
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