

こちら、いったい、何の化石だと思いますか?
なんと、アジの開きならぬ、カラモプレウルスの開きの化石です。カラモプレウルスは、ブラジル・セアラ州のサンタナ層から採集される、約1億年前に棲息していた大型の肉食魚です。現生のアミア・カルヴァに近い仲間に分類されるアミア目の魚類で、当時の淡水域における生態系の頂点に君臨していました。全長1メートルに達することもあるこの魚は、圧倒的な存在感を誇ります。
この標本の面白さは、冒頭でお伝えしたように、「開き(バタフライ)」になっている点です。通常、横たわった形で化石になりますが、どういうわけか、「開き」状態で化石化しました。

サンタナ層から総じて保存状態に優れた化石が産しますが、それにしても、珍しい……。

サンタナ層の化石は、生物が死後すぐにリン酸塩に置換されることで、軟組織の痕跡まで残ることがあります。この個体も、強固な骨格が白亜紀当時の姿をそのまま留めています。

頭部から続く脊椎骨の一部が確認できます。魚類の化石において、頭骨と脊椎が連結した状態で産出するのは珍しく、この個体がいかに保存状態が良いかを物語っています。カラモプレウルスという怪魚ぶりを感じさせる、非常に太い脊椎骨です。

骨の表面には、アミア類特有の細かな彫刻状の装飾が見られます。これは皮膚の下で骨が直接発達した皮骨(ひこつ)としての特徴だと思われます。そして、よくご覧いただきたいのは、外縁に歯列が保存されている点です。カラモプレウルスの分厚く鋭い歯が明瞭に、しかも左右ともに保存されています。

歯列の一部をクローズアップしました。獲物を確実に仕留めるための、鋭利で円錐状の歯がはっきりと確認できます。指で触ると分かりますが、まだ立体感がしっかり残っており、さすがはサンタナ層産と唸るコンディションです。

付属のスタンドに立てて掲載してみました。こうしてみると、バタフライ感が際立ちます。

脊椎骨をクローズアップしました。節の間には、かつて脊索が通っていた空間や、神経棘さえも観察できます。

強靭な咬合力を感じさせる太いエラ部分の大きな骨です。

歯の一本一本までが、欠けることなく保存されています。これだけでも大きなコレクション価値があります。

こうして手で持ってみると、立体感が伝わることでしょう。最厚部6センチ、全体で5kg以上ある、非常に立派な標本です。

最頂部は34センチを超える、まさに大物。こちらは裏面で分厚いノジュールに包まれています。サンタナ層のノジュールは非常に硬く、化石を保護する天然のタイムカプセルの役割を果たしました。

実物は34センチという数値以上に大きく感じるはずです。繰り返しますが、大型の魚類頭部がここまで綺麗に開いた状態で残ることは稀です。少なくとも弊社でははじめての取り扱いですし、マーケット全体を通じて、初めて目にします。

100円硬貨が冗談のように小さく感じられます。カラモプレウルスはアミア目の中でも特に大型化し、現生の近縁種とは比較にならないスケールを誇りました。頭部以下がどれほど大きかったのか想像するだけで、心が躍ります。

こちらは、カラモプレウルスの想像復元図です。アミアの仲間らしい、迫力ある頭部にご注目ください。


価格:
商品ID:ot4531
時代:中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前)
産地:Ceara, Brazil
サイズ:母岩含め全体34.5cm×34cm×厚6cm 5400g
商品説明:これは珍しい……アジの開きならぬ、肉食古代魚、カラモプレウルスの開き、バタフライ化石
この商品は売却済みです。
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