

こちらはレモンの輪切りではなく……長崎県西彼杵(にしそのぎ)産の黄鉄鉱ノジュール標本。ぱっくりと二つに割れた断面から、放射状に広がる見事な内部構造が姿を現します。黄鉄鉱は鉄と硫黄からなる硫化鉱物。英名「パイライト」はギリシャ語の「火(pyr)」に由来し、かつては火打石として活躍しました。まさに「火の打ちどころがない」魅力的な結晶。ハンマーで叩けば火花が散りますが、この端正な標本は叩かず静かに愛でるのが正解です。

割れ目をそっと合わせると、元の無骨な球体へと戻ります。ノジュール(団塊)とは、地層中で特定の物質が中心核に集まり、放射状などに固まった塊のこと。表面は特有のゴツゴツとした質感が覆っています。
このカチッと噛み合う感覚、ぜひ実物で体験してみてください。

断面の中心から外側へ向かって、針のように真っ直ぐ伸びる結晶の筋。この放射状の成長痕こそ、球状ノジュールでしか味わえない産状です。
中央から、放射状に成長したことがよく分かります。一見すると、本当に、柑橘類のような見た目をしています。内部はかなり風化が進んでおり、レモンほどではありませんが、やや崩れやすい状態です。

もう一方の断面も、見事な対称性を保っています。自然界が生み出した奇跡的な双子のよう。一般的な黄鉄鉱とは明らかに異なる独特の産状は、鉱物コレクターの所有感を高めてくれます。

外側を上にして並べると、古代の砲弾か隕石のような趣。主成分が鉄のため、見た目からは想像できないずっしりとした重みを感じます。黄鉄鉱の比重は約5.0。一般的な岩石のほぼ倍の密度を誇ります。掌を通じてダイレクトに伝わってくる重量感……写真ではお伝えできないポイントです。

サイズは2つ合わせて5.7cm×5.2cm×厚5.4cm。ちょうど直径5センチのボールサイズです。机の片隅にそっと置いておけば、仕事や読書の合間に、数千万年の時空を超えた小旅行へと誘ってくれる、頼もしい相棒です。

100円硬貨との比較です。外観の荒々しさと内部の緻密な美しさが共存した、いかにもスペシャルなノジュール型の黄鉄鉱です。展示方法は色々ありますが、個人的には、手元に置いて、パカパカと開いたり合わせたりする、”体験型”をおすすめします。

価格:
商品ID:ot4497
時代:Unknown
産地:長崎県 日本
サイズ:2つ合わせて5.7cm×5.2cm×厚5.4cm 385g
商品説明:珍しいノジュール型の国産標本!長崎県西彼杵産、黄鉄鉱(Pyrite)
この商品は売却済みです。
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