

こちらは、中生代白亜紀の海を支配した絶滅爬虫類、モササウルスの歯化石です。まず目を引くのは、その表面を覆うエナメル質の保存状態の良さでしょう。彼らは恐竜ではなく、現代のトカゲやヘビに近い仲間が海へと進出し、独自の進化を遂げた姿です。現生には直接の子孫はいませんが、ヘビやオオトカゲが比較的近縁とされています。

いかにも典型的なモササウルスの歯化石のフォルムです。モササウルス類は、食性に応じてさまざまな形態の歯を持っていましたが、多くの属ではこのような円錐形の歯が見られます。彼らは白亜紀後期の海の食物連鎖の頂点に君臨し、魚類やアンモナイト、時には他の海生爬虫類までも捕食していました。獲物を突き刺すために進化した鋭い先端部が最大の特徴です。

数ある標本の中から厳選した、極めて状態の良い標本です。産地であるモロッコは、世界有数の化石の宝庫として知られています。現在でこそ広大な砂漠や山脈が広がっていますが、特に白亜紀末期の地層からは、非常に質の高い海生生物の化石が数多く発掘されます。かつてのモロッコ周辺は「テチス海」と呼ばれる温かな浅海が広がっており、多様な生命が育まれていました。

白亜紀は、恐竜たちが陸上で繁栄を極めた時代ですが、海の中ではこのモササウルスの仲間が頂点に立っていました。約6600万年前の大量絶滅によって、彼らは恐竜と共に姿を消すことになりました。現生の海は、シャチやホホジロザメといった生物が食物連鎖の頂点に君臨していますが、当時はモササウルスのような海生爬虫類が頂点捕食者の地位にいました。

表面をよく見ると、歯の長軸方向と垂直に成長痕が見られます。それにしても、何と美しいエナメル質でしょうか。

根本の断面を撮影した一枚です。爬虫類であるモササウルスは、生涯にわたって何度も歯が生え変わる「多生歯性」という性質を持っていました。古い歯の下から常に新しい歯が準備されており、激しい捕食行動で歯を失ってもすぐに補充される仕組みです。

外弧(ロングカーブ)計測で約40ミリほどあります。

100円硬貨との比較です。コレクショングレードの極めて状態の良い歯化石です。かつての海の支配者が残したこの「小さな遺産」を、ぜひお手元で愛でてみてはいかがでしょうか。



価格:
商品ID:ot4482
時代:中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前)
産地:Morocco
サイズ:ロングカーブ計測4cm
商品説明:極めて良質!見事なエナメル質を誇る、白亜紀後期の王者、モササウルス(Mosasaurus)の歯化石
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