

こちらは、白亜紀の森を跳ね回っていたであろう昆虫の肢(あし)です。鋭い刺が並ぶ力強い造形から、直翅目(バッタやコオロギの仲間)の面影が漂います。
部分化石といえば、ここまではっきりと肢が保存されている例は珍しい。

肢はほぼ中央に位置しています。琥珀の透明度が高く、バックライトを当てると、肢が浮かび上がります。ミャンマー産の琥珀は、バルト海産などに比べ硬度が高く、宝飾品としての加工にも適した性質を持ちます。太古の針葉樹が流した樹脂という「涙」が、長い年月を経て宝石へと昇華した姿です。古来より、宝石として名高いバーマイト(ミャンマー産琥珀)らしい、非常に美しい個体です。

もう一度、クローズアップしてご覧いただきましょう。バーマイトを長年観察している身からすると、この肢の持ち主すべてが琥珀に残ることは、ほぼありえなかったように思えます。琥珀内部には一定サイズ以上の虫はほぼいません。樹脂から脱出することができるからです。この個体もきっと、肢を残して脱出したのではないかと想像します。

植物片と思われる黒褐色の塊を見つけました。

主役の脚以外にも、いくつかインクルージョン(内包物)が見られます。

バーマイトの中ではかなり立派なサイズ。3センチ近くあります。オーバル型の非常に美しい個体です。

バックライトを当てなくても、こんなに透明度が高い!

左右約29ミリです。

100円硬貨との比較です。中生代白亜紀という、現代とは全く異なる理で動いていた恐竜時代の琥珀です。中央にぽつんと昆虫の肢を内包した、美しい個体です。

バーマイトは、白亜紀の樹木の樹脂が、長い年月をかけて化石化したものです。その過程で、当時の動植物を包み込んで保存することがあります。


価格:
商品ID:ot4480
時代:中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前)
産地:Myanmar
サイズ:2.9cm×1.7cm×厚0.5cm
商品説明:中央に昆虫の肢を内包した、大きく美しいミャンマー琥珀・バーマイト(Burmite)
この商品は売却済みです。
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