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原石ならではの力強い表情…美しく輝く黄鉄鉱と太い石英脈が共存する、秋田県花岡鉱山産パイライト自然標本/Unknown
こちらは、秋田県産の黄鉄鉱(パイライト)原石標本です。国内産の標本は流通量が少なく、希少性の高い存在です。秋田県花岡鉱山はかつて「黒鉱(くろこう)」の産地として世界的に知られ、日本の近代化を支えた鉱山が数多く存在しました。本標本は、そうした鉱業の歴史を今に伝える資料的価値も持つ一石です。
所々、キラキラと輝く金色の鉱物が黄鉄鉱です。黄鉄鉱の特徴は「金のように見えるのに金ではない」点にあります。色は真鍮のようなやや緑がかった金色で、光を当てると鏡のように強く反射します。そのため古くから「愚者の黄金(Fool’s Gold)」と呼ばれ、本物の金と間違えられてきました。
秋田県はかつて、日本有数の銅・鉛・亜鉛の生産地でした。特に「黒鉱鉱床」と呼ばれる海底熱水活動によって形成された鉱床が発達しており、この黄鉄鉱もそうした火山性熱水活動の産物です。本標本でも、母岩の中に結晶がびっしりと詰まっています。
黄鉄鉱の英名「Pyrite(パイライト)」は、ギリシャ語で火を意味する「pyr」に由来します。これは、鉄などで叩くと火花が散る性質があるためで、マッチやライターが普及する以前は火打石として利用されてきました。
この標本の見どころの一つは、中央を走る白い「石英脈」です。地下深部でミネラルを豊富に含んだ熱水が岩の割れ目を通り、冷え固まる過程でこの白い帯が形成されたと考えられます。
黄鉄鉱は等軸晶系という結晶構造を持ち、自然状態でも見事な立方体(キューブ)を形成します。この標本でも、小さな立方体のエッジが随所に確認でき、鉱物が自然の幾何学に従って成長していることが分かります。
黄鉄鉱の化学組成は FeS2(二硫化鉄)です。鉄と硫黄という、私たちにとって身近な元素が組み合わさることで、これほどまでに美しい金属光沢が生まれるのは非常に面白いですよね。
左右約56ミリほどあります。秋田県産の鉱物は現在、鉱山の閉山により新たな採集がほぼ不可能となっています。本標本は、かつての鉱山大国・日本の記憶を宿したコレクターズピースといえるでしょう。
100円硬貨との比較です。輝く黄鉄鉱と太い石英脈のコントラストをしっかり観察できます。
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商品説明:原石ならではの力強い表情…美しく輝く黄鉄鉱と太い石英脈が共存する、秋田県花岡鉱山産パイライト自然標本
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