

こちらは、白亜紀後期の海中の覇者、モササウルスの歯化石です。モササウルスの名前は、18世紀後半に化石が発見されたオランダのマース川(ラテン語名「Mosa」)に由来します。「マース川のトカゲ」を意味するこの大型海生爬虫類は、白亜紀後期の海洋生態系の頂点捕食者の一つでした。なお、モササウルスは恐竜ではなく海生爬虫類で、現生ではオオトカゲやヘビに近縁な有鱗類に分類されています。

本品は、数ある歯化石の中から、厳選された一級の標本です。ご覧のように、歯冠の表面を包むエナメル質は美しい光沢をまとっています。ナチュラルでありながら、ほぼ完璧と言って良いコンディションを維持しています。

先端の鋭さに注目してください。モササウルスの歯は、恐竜のような「切る」ための形ではなく、捕らえた獲物を逃さない「刺して保持する」ための円錐形をしています。一部のモササウルスの顎には、口蓋(口の天井)にも予備の歯(翼状骨歯)があり、一度噛みつかれた獲物は喉の奥へと送り込まれる運命にありました。

横から眺めると、歯の根元に向かって力強く太くなっていくフォルムが確認できます。これは、獲物を確実に捕らえ、強い咬合力に耐えるための構造です。近年の研究では、モササウルスは従来の「典型的な変温動物」というイメージとは異なり、ある程度体温を高く保つ生理的特性(部分的な恒温性)を持っていた可能性が示唆されています。つまり、当時の海で非常に活動的な捕食者だったと考えられています。

産地であるモロッコは、かつて「テチス海」と呼ばれる穏やかで豊かな海の一部でした。死後、海底に沈んだ遺骸はリン酸塩の豊富な堆積物に覆われ、数千万年の時を経て現代へと届けられました。

モササウルスの多くの歯には、肉食恐竜のような明瞭な鋸歯(きょし、セレーション)は見られませんが、この標本のように鋭い稜線(カリナ)が確認できます。

歯の基部(断面)を観察すると、堆積した砂や鉱物が入り込み、完全に石化している様子がわかります。本来は神経や血管などが通っていた部分です。

ロングカーブ計測で約42ミリです。手に取るとしっかりとした存在感があり、コレクションとしても見応えのあるサイズです。

100円硬貨との比較です。モササウルスらしい迫力と、極めて上質な保存状態を兼ね備えた、コレクショングレードの歯化石です。


価格:
商品ID:ot4444
時代:中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前)
産地:Morocco
サイズ:ロングカーブ計測4.2cm
商品説明:迫力と、極めて上質な保存状態を兼ね備えた、コレクショングレードのモササウルス(Mosasaurus)の歯化石
この商品は売却済みです。
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