

こちらは、大分県大野郡・尾平鉱山で採集されたガーデンクォーツです。ガーデンクォーツとは、成長途中で、別の鉱物を内部に取り込みながら形成された水晶(SiO₂)を指します。その姿が、まるで小さな箱庭を閉じ込めたように見えることから、この名で呼ばれるようになりました。
主な内包物は
・緑色部……緑泥石(クロライト)
・赤茶色部……酸化鉄鉱物、角閃石系鉱物
などが知られています。
和名では、「庭園水晶」「苔入り水晶」などと呼ばれることもあります。

産地の尾平鉱山(おびらこうざん)は、大分県に位置し、江戸時代後期~昭和期にかけて操業していました。主な産出は、銅・鉛・亜鉛・銀などの多金属鉱床でした。副産物として、こういった水晶や方解石などの結晶があります。現在では、閉山しており、新規産出は事実上不可能です。国内の鉱物コレクターにとっては、大変希少価値の高い一品です。

国産のガーデンクォーツは大変希少です。実際、市場に流通する多くはブラジル産で、日本国内では大型かつ内部構造が明瞭な個体は限られます。本標本のように、内包物が視認できる国産個体は特に貴重です。
しかも単結晶で全長約6センチを超え、淡い緑色と酸化鉄由来の茶色が同時に確認できます。「国産」「尾平」「状態の良さ」が揃った、コレクション性の高い一点です。

標本の内部奥には、クロライト由来と思われる淡い緑色が広がり、表面近くには酸化鉄系鉱物による赤茶色が際立って見られます。層状に分かれた色合いから、結晶が環境変化を受けながら成長した様子が読み取れます。

頂点の角錐部分は、透明度の高い純粋な石英結晶です。内包物は、一部が沈殿によるもの、一部が結晶成長と同時に取り込まれたように見えます。単なる模様としてではなく、この標本が辿った「成長過程の記録」として眺められる点にご注目ください。

土のように見える部分、苔を思わせる部分など、ガーデンクォーツらしい表情が随所に見られます。ひとつの結晶の中に、異なる質感と景色が同居している点は、本標本ならではの魅力です。

根元側には、特に酸化鉄系の沈殿物が見られます。

全長は約6センチを超えます。繰り返しになりますが、6cm超の単結晶で、内部構造が明瞭に視認できる国産ガーデンクォーツは多くありません。サイズと内容の両面で、資料性の高い標本です。

100円硬貨との比較です。手に取って観察しやすい大きさでありながら、内部構造までしっかり楽しめる点が分かります。新規産出が見込めない尾平鉱山産のガーデンクォーツとして、今後さらに入手が難しくなると思われる一点です。

価格:
商品ID:ot4425
時代:Unknown
産地:大分県 日本
サイズ:6.8cm×2.3cm×2.1cm
商品説明:国産マニアックシリーズ。新規産出が見込めない希少産地・大分県尾平鉱山産のガーデンクォーツ(Garden Quartz)。大分県大野郡・尾平鉱山
この商品は売却済みです。
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