

この標本は、オーストラリア・クイーンズランド州で産出したクリソプレーズ(緑玉髄)です。玉髄の一種で、二酸化ケイ素を主成分とする鉱物ですが、最大の特徴はその発色にあります。エメラルドなどとは異なり、ニッケル成分によって生まれるやさしい緑色は、どこか穏やかで落ち着いた印象があります。宝石的な派手さよりも、地質が育んだ自然な色合いを楽しめる石です。

クリソプレーズという名前は、古代ギリシャ語の「金(chrysos)」と「緑の野菜(prason)」に由来します。古代ローマや中世ヨーロッパでも装飾石として親しまれ、時代ごとに静けさや冷静さの象徴として扱われてきた歴史があります。

産地であるクイーンズランド州は、世界的にも評価の高いクリソプレーズの産地として知られています。この地域ではニッケル鉱床と関係した地質環境のもと、良質な玉髄が形成されました。淡いミルキーグリーンからやや濃い緑まで、自然な色の幅を持つ点が特徴で、本標本にもその産地特有の表情がはっきりと見て取れます。

クリソプレーズは、鮮やかさと淡さが同居する独特の緑色を示します。単一の緑ではなく、濃淡が重なり合うことで、有機的とも言える表情が生まれています。宝石的な派手さとは異なる、自然由来の色調が魅力の石です。

原石ならではの、自然な色ムラや質感を楽しめます。デスクに置いて眺めたり、他の鉱物と並べて比較したり、手元で角度を変えて観察したりと、標本としての楽しみ方は多様です。

厚みは約5mm。薄板状ながら非常に固いので、神経質になるほどではありません。展示や手持ち観察のどちらにも扱いやすいバランスです。

本標本は約3.5cm角の薄板状で、手のひらに収まるサイズ感です。表面は強く磨き込まれた宝飾用の艶ではなく、石そのものの質感を残した落ち着いた仕上がりです。

100円硬貨との比較です。クリソプレーズの主要産地として知られる、オーストラリア・クイーンズランド州産の標本です。


価格:
商品ID:ot4421
時代:Unknown
産地:Queensland, Australia
サイズ:3.5cm×3.3cm×厚0.5cm
商品説明:オーストラリア・クイーンズランド州産、やさしい緑を宿す鉱物、クリソプレーズ(緑玉髄)
この商品は売却済みです。
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