

この標本は、スウェーデン・ゴッドランド島産のクサリサンゴ、ハリシテス(Halysites)の化石です。手のひらに収まるサイズながら、複数の面に鎖状の構造がはっきりと現れており、観察する角度によって異なる表情を見せてくれます。

ハリシテスという名前は、ラテン語で「鎖」を意味する halysis に由来します。その名の通り、小さな個体が数珠状につながった独特の群体構造が最大の特徴です。英語では「チェーンコーラル」と呼ばれ、名前と形が直感的に結びつくため、古生物に詳しくない方でも理解しやすいサンゴ化石として知られています。

このサンゴが生きていたのは、約4億4600万〜4億1000万年前の古生代シルル紀。当時の地球は温暖で、浅い海にサンゴやウミユリ、三葉虫などが繁栄していました。シルル紀は、サンゴ礁が本格的に発達し始めた時代でもあり、本標本はその初期の海洋生態系を今に伝える貴重な証拠といえます。

産地であるスウェーデン・ゴッドランド島は、世界的に有名なシルル紀石灰岩の分布地です。特にVisby周辺は、保存状態の良いサンゴ化石が多産することで知られ、研究者の巡検地としても利用されてきました。「ゴッドランド産」という産地情報そのものが、標本の信頼性と学術的背景を裏付けています。

写真からも分かる通り、本標本では鎖状に連なる群体構造が立体的に確認できます。個々のポリプの区画がモザイク状に残っています。露頭をそのまま切り出したかのような自然な味わいが魅力的です。

ハリシテスは床板サンゴ類に分類され、現在では絶滅しています。

全体サイズは約6.7×4.7×厚さ4.4cmと立体的で、複数面に特徴が現れているため、見どころが豊富です。机上や書斎に置いて、ふと手に取って眺めるたびに、新たな発見があるかもしれません。ポリプ(※)の構造は、ぜひルーペで拡大してご覧ください。
※ポリプとは、サンゴを構成する最小単位のことです。サンゴをマンションに例えるなら、ポリプは部屋に住んでいる1人1人にあたります。形としては、小さな筒や杯のような構造をしており、こちらの標本にも、至るところで見られます。

100円硬貨との比較です。よく名の知れたスウェーデン・ゴッドランド島産のクサリサンゴ、ハリシテス(Halysites)の立体標本です。

こちらは、クサリサンゴの復元イラストです。クサリサンゴは、浅く温暖な海に生息していたと考えられています。周囲には、同時代に生きていた三葉虫なども生息していたことでしょう。

価格:
商品ID:ot4418
時代:古生代シルル紀(4億4600万 -- 4億1000万年前)
産地:Visby, Gotland, Sweden
サイズ:母岩含め全体6.7cm×4.7cm×厚4.4cm
商品説明:著名産地、でも希少……スウェーデン・ゴッドランド島産のクサリサンゴ、ハリシテス(Halysites)の化石
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