

こちらは、化石の世界的なブランド産地の一つ、ドイツ・ゾルンホーフェンから採集されたデンドライトです。「デンドライト?シダの化石かな?」と思われた方、実はそうではありません。これは、マンガンの酸化物が石灰岩の中で樹状に結晶化して生まれた鉱物です。植物のように見えながら、生物ではない……その意外性こそが、デンドライトの大きな魅力。自然が生み出した、不思議と美しさを静かに感じさせてくれる標本です。

これだけみますと、本当にシダの化石のように見えますよね。
冒頭で申し上げましたゾルンホーフェンという地名。化石好きなら、ほとんどの人がご存知ではないでしょうか。この世界的に有名な石灰岩の産地からは、かの有名な始祖鳥や、アンモナイト、甲殻類など、多種多様で、極めて保存状態に優れた化石が発見されることで知られています。
非常に細粒の石灰岩(リトグラフィック・ライムストーン)が、化石を優しく包み込み、まるで絵画のような産状を示すことで有名です。こちらのデンドライトも、石版に書かれたアートのような味わいを持ちます。

このような精緻な化石や鉱物が生まれたのには理由があります。中生代ジュラ紀、当時のゾルンホーフェンは、浅く穏やかなラグーン(入り江)で、底部は酸素が欠乏した環境だったと考えられています。沈んだ生物遺骸は分解されにくく、石灰質の堆積物が静かに積もりました。その過程で鉱物成分が染み込んだ場合、こうしたデンドライトが形成されたと考えられます。ほぼ無限ともいえる悠久の時をかけて記録された、静かな自然現象……それがデンドライトなのです。

一見すると同じように見える樹枝結晶ですが、同じものは一つとしてありません。独特のリズムを繰り返しながら成長していく姿は、まさにシダのようです。植物と鉱物という、まったく異なる相のものが、こうして同じフォルムにたどり着く……それは、自然が生み出した深遠な芸術と言えるでしょう。

こちらは反対面です。模様は、全体の縁にそって広がり、まるで額縁のような配置をしています。これは、多くのデンドライトで見られる特徴の一つです。

最厚部6ミリ標本となりますので、丁寧にお取り扱いください。

最大部30センチを超える、大判のデンドライトです。世界的に有名なゾルンホーフェン産の石灰岩は、「白ジュラ」とも評される、非常に美しい石版として知られています。

100円硬貨との比較。1億数千万年という、人智を超えた時間スケールが、生み出した、自然のアート、デンドライトです。付属の黒スタンドに立てかけると、絵画のような味わいを楽しめます。

当時のゾルンホーフェンは、このイラストのように浅い入り江だったと考えられています。


価格:¥9,800
商品ID:ot4416
時代:中生代ジュラ紀(1億9500万 -- 1億3500万年前)
産地:Solnhofen, Germany
サイズ:32.4cm×28.5cm×厚0.6cm
商品説明:サービスプライス!世界的な名産地、ドイツ・ゾルンホーフェンが生み出した、深遠なナチュラルアートデンドライト(Dendrite)の大判標本
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