

こちらは、世界的な化石の名産地、ドイツ・ゾルンホーフェンの白い石灰岩から採集された、古代のロブスターの仲間、エリィマです。エリィマは、約1億5千万年前のラグーン(礁湖)に生息していたとされ、現在のザリガニやロブスターの祖先的な存在と考えられています。

ご覧のように、抜群と申し上げて良い素晴らしい保存状態を維持しています。ゾルンホーフェン産の化石は総じて保存状態に優れていますが、これは、塩分濃度が高く、酸素が低い海底に急速に埋没したためと考えられます。嫌気性環境では、腐敗が進みにくいため、こうして全形が素晴らしい状態で維持されることがあります。

非常に特徴的なハサミの部分は、先端の二股に分かれた構造まで完璧に保存されています。ゾルンホーフェン産といえども、このレベルの精緻さが保たれている例は決して多くありません。白く美しい石灰岩との対比が際立ち、まるで芸術作品のような美しさを湛えた標本です。

右側のハサミも、完璧と申し上げて良い、凄まじいコンディションを維持しています。

腹部から尾部にかけても、欠けたところがなく、パーフェクトな状態を維持しています。

裏面です。この美しい色合いは、ゾルンホーフェンの石灰岩の最大の特徴です。上部ジュラ紀の閉鎖的なラグーン環境で形成された、特別な石です。外洋との水の交換が限られ、塩分濃度が高く、かつ酸素が少ないため、生物の死後の腐敗や撹乱がほとんど起こらず、こうした石灰の泥に含まれた微粒の堆積物が生物を守ることで、驚くべき精細な保存状態を維持することができました。
同層からは、かの有名な始祖鳥や翼竜、カブトガニなど、世界的に知られる標本が発見されています。

側面から撮影しました。何層にもわたって堆積物が積み重なったことが分かります。

約10センチ四方の母岩に、約44ミリのエリィマが、保存された、いかにも上質な標本です。

100円硬貨との比較です。スタンドに載せることで、まるで絵画のような味わいを演出できます。世界的な化石産地、ドイツ・ゾルンホーフェンの白ジュラ(特有の白い石灰岩)から採集された、極上のエリィマです。


価格:
商品ID:ot4323
時代:中生代ジュラ紀(1億9500万 -- 1億3500万年前)
産地:Solnhofen, Germany
サイズ:本体 4.4cm(触覚まで) 母岩含め全体10.8cm×10.1cm×厚0.7cm
商品説明:絵画のような味わいが素敵!世界的な化石産地、ドイツ・ゾルンホーフェンの白ジュラ(特有の白い石灰岩)から採集された、極上のエリィマ(Eryma sp.)
この商品は売却済みです。
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