

こちらは、古生代オルドビス紀からデボン紀にかけて繁栄した、直線的な殻をもつ頭足類・オルソセラスの化石です。頭足類とは、現生のイカやタコ、中生代のアンモナイトなど、頭部から複数の足(腕)が生えている生物を指します。オルソセラスは、最も初期に登場した頭足類の一つで、硬くまっすぐな殻を持っていました。写真中央に見える白いラインがその殻の部分です。

立体的に保存されており、殻部分は、母岩から浮き出るように加工されています。

よく見ると、メインのオルソセラス以外にも小型の個体や部分化石が見られますね。

「Orthoceras」は、ギリシャ語の orthós(直線の)と kéras(角)に由来し、「まっすぐな角」を意味します。日本語では「直角石」と呼ばれることもあります。

ご覧のように、殻は複数の小部屋(隔室)に分かれており、それぞれが独立した構造になっています。これらの隔室は1本の管(サイフォン)でつながっており、海水を調整することで浮力をコントロールしていたと考えられています。

裏面は平らにカットされています。実は裏面にも多数のオルソセラスが見られます。表側とは異なり、未研磨なので、輪郭は明瞭ではありません。

ご覧の通り、こちらもオルソセラスの化石であることが分かります。

母岩を含めて、全体の幅は約165ミリあります。かなり立派な標本です。

100円硬貨との比較です。平置きもできますし、このようにスタンドに立てかけても素敵です。


価格:
商品ID:ot4319
時代:古生代デボン紀(4億1000万 -- 3億6700万年前)
産地:Morocco
サイズ:母岩含め全体16.5cm×6.3cm×厚1.7cm
商品説明:165ミリ、ビッグサイズ!初期の頭足類、オルソセラス(Orthoceras)の研磨標本
この商品は売却済みです。
このウィンドウを閉じる