

こちらは「特大」の羽アリを内包した、ミャンマー産の琥珀です。ミャンマーの旧国名であるビルマにちなみ、ビルマ琥珀、あるいは英語読みでバーマイトと呼ばれます。通常、バーマイトに含まれる昆虫は数ミリ程度ですが、こちらの個体には1センチ近い、非常に大きな昆虫が含まれています。

バーマイトのコレクターであれば、この希少性をご理解いただけるはずです。1センチ近い昆虫が含まれることは、数十個体に1点、あるいは100点に1点もないといっても過言ではないでしょう。
琥珀はもともと樹木の樹液ですが、大型の昆虫はその粘性に負けない力で容易に逃れてしまいます。樹液に絡め取られる小型昆虫だけが、内部に化石として残るのが一般的です。このような大きな昆虫が封じ込められることは、極めて稀です。

ルーペで拡大して観察してみました。通常、琥珀の内部を観察するには30倍以上の高倍率のルーペが推奨されますが、こちらの個体は肉眼でも、虫を視認できます。

胸部と胴部の接続部が大きくくびれています。ハチやアリなどによく見られる特徴です。

胴部は大きく丸みを帯びており、その側には、明瞭な翅脈が刻まれた大きな羽が保存されています。

琥珀の透明度は極めて高く、バックライトを当てると、まさに琥珀色に輝きます。光を帯びた際の美しさは筆舌に尽くしがたく、まさに自然が生み出した宝石です。

ご覧のとおり、肉眼でもはっきりと昆虫を確認できます。

バーマイトは、約1億年前に形成されたといわれる、世界的に見ても極めて古い琥珀です。その内部に含まれるインクルージョンも、当時の生物そのものが封じ込められたものと考えられています。通常、こうした繊細な昆虫が化石になることはほとんどありませんが、琥珀に取り込まれた場合には腐敗がほぼ起こらず、途方もない年月が経過しても、まるでついさっきまで生きていたかのような驚くべき保存状態を維持します。まさに、太古の時間を閉じ込めた天然の保存庫といえるでしょう。

胴部の下側には、小さな気泡が多数見られます。もしこれらが当時の空気を内包しているのだとすれば……そう考えるだけで、ロマンが広がりますね。

琥珀の左右幅は約17ミリです。内包された昆虫だけでも、1センチ近くあります。

100円硬貨との比較です。まれに見るビッグサイズの羽アリを内包した、恐竜時代の琥珀・バーマイトです。


価格:
商品ID:ot4310
時代:中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前)
産地:Myanmar
サイズ:1.7cm×1cm×厚0.4cm
商品説明:まれに見るビッグサイズの羽アリを内包した、恐竜時代の琥珀・バーマイト(Burmite)
この商品は売却済みです。
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