

こちらは、約8,000万年前から白亜紀末(約6,600万年前)にかけて生息していた、海の頂点捕食者モササウルスの歯化石です。本標本は、歯茎の内部に埋まっていた歯根(白っぽい部分)まで残されている、珍しい一品です。

モササウルスにはいくつかの種類が知られていますが、大きなものでは体長10メートルを優に超える種も存在しました。頑丈な顎と強靭な筋肉を備え、こうした大型で鋭い歯を武器に獲物を切り裂いた、まさに当時の海の支配者でした。

モササウルスは視力が非常に優れていたと考えられていますが、一方で嗅覚はあまり発達していなかったようです。現生のトカゲやヘビといった爬虫類とは異なり、恒温性(いわゆる温血動物)だった可能性が高く、当時の海を活発に泳ぎ回っていたとされています。

濃いブラウンの部分が歯冠です。歯冠とは歯茎から上に露出していた部分で、表面は硬いエナメル質に覆われています。

根元から撮影した写真では、一部にスポンジ状の構造が確認できます。これは顎骨と接する部分に強い圧力がかかるため、折れにくくする目的で柔軟性を持たせた進化の形かもしれません。こうした構造は、この部位に限らず、古生物の骨化石でもしばしば見られます。

写真下側の長辺(ロングカーブ)に沿って、全長は約48ミリあります。

100円硬貨との比較写真です。こちらは、白亜紀後期の海の頂点捕食者・モササウルスの、歯根付き歯化石です。


価格:¥4,600
商品ID:ot4278
時代:中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前)
産地:Morocco
サイズ:直線距離4.8cm
商品説明:白亜紀後期の海の頂点捕食者、モササウルス(Mosasaurus)の歯根付き歯化石
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