

こちらは、和名、蛍石、英名、フローライトと呼ばれる鉱物で、通常は無色透明ですが、この標本はイエローを呈します。フローライトは最もカラフルな鉱物と呼ばれるほど、様々な色を呈します。

フローライトという名前は、ラテン語の fluere(流れる)に由来します。かつて製鉄の現場で「フラックス(融剤)」として頻繁に利用されていたことにちなみ、命名されました。
フラックスとは、金属の製錬やガラス製造において加えられる補助剤で、不純物を溶かし込み処理を容易にする役割を果たします。たとえば鉄鉱石を高炉で溶かすと、シリカや酸化物などの脈石(不要な岩石部分)が残ります。ここにフローライトを加えると、脈石と反応して融点の低いガラス状の「スラグ」となり、鉄から容易に分離できるのです。
このように、フローライトは長らく鉄の純度を高めるために欠かせない素材でした。現在では、石灰石のほうが積極的に利用されています。

フローライトは、ほんのりと曇ったような独特の趣きを持ちます。

シングルポイントの六角柱に仕立てられています。フローライトは比較的加工しやすいため、このように多様な形に仕上げられ、インテリアとして広く楽しまれています。

底部の辺には面取り加工が施されています。

左右約68ミリあります。

100円硬貨との比較写真です。観賞用鉱物の定番フローライト。こちらは黄色を呈する鮮やかな標本です。

価格:¥3,600
商品ID:ot4255
時代:Unknown
産地:Brazil
サイズ:6.8cm2.7cm×厚2.3cm
商品説明:観賞用鉱物の定番アイテム、イエローフローライト(Fluorite)カット標本
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