こちらは、約4,000〜5,000年前にアルゼンチン北部、チャコ州とサンティアゴ・デル・エステロ州にまたがる広大な地域に落下した隕石群、カンポ・デル・シエロ(Campo del Cielo) の一片です。カンポ・デル・シエロは、かつて発見地にちなみ「チャコ隕石」と呼ばれていたこともあります。
実際、最大の破片(28.8トン)には「エル・チャコ」という名が与えられています。
この隕石群は、直径4メートル以上にも及ぶ巨大な鉄の塊が大気圏突入時に爆発し、無数の破片となって地表一帯に散らばったものと考えられています。これまでに発見された総量は100トンを超えるとも言われ、世界で最も多くの鉄隕石が見つかった場所の一つとして知られています。
金属光沢を放つのは、その成分に由来します。カンポ・デル・シエロ隕石は主に鉄(約93%弱)とニッケル(約7%弱)から成り、きわめて純度の高い合金といえる存在です。
この組成は、母天体の中心核付近の物質に由来すると考えられており、かつて宇宙空間に存在した星の「心臓部のかけら」とも言えるでしょう。
西洋世界に紹介されたのはスペイン人による16世紀以降のことですが、この隕石はそれ以前から現地の先住民に知られていました。伝承には「空に火球が舞った」と語られており、その言い伝えは、ひょっとすると約5,000年前に起きたこの隕石の落下を今に伝えているのかもしれません。
裏面は平らにカットされており、そのまま自立させて展示できるようになっています。
最長部は約2センチ弱ほどです。
100円硬貨との比較写真です。こちらは、約5,000年前にアルゼンチン北部に落下したとされる隕石群、カンポ・デル・シエロ(Campo del Cielo) の一片です。
約5,000年前、先住民たちはこのような火球の舞を目にしたのでしょうか。
価格:
商品ID:ot4236
時代:Unknown
産地:Argentina
サイズ:本体1.9cm×1.8cm×厚1cm 11g
商品説明:伝承に彩られた落下の記憶……ロマンあふれるチャコ隕石こと、カンポ・デル・シエロ(Campo del Cielo)
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