こちらは、始新世(約5,600万~3,400万年前)に北米およびアジアの淡水湖や河川に生息していた古代魚、ナイティア(Knightia)の化石です。本標本は、米国ワイオミング州のグリーンリバー層から採集されたものです。
「ナイティア」という名は1907年、魚類学者デイヴィッド・ジョーダンによって、ワイオミング大学の古生物学教授ウィルバー・クリントン・ナイトを記念して命名されました。ナイト氏はロッキー山脈における化石研究に生涯をかけて尽力した人物です。
現在、ナイティアはワイオミング州の州の化石に指定されており、その知名度と産出量の豊富さから、世界で最も有名な魚の化石と言っても過言ではありません。
本標本は、丸く切り取られた母岩の中央に、二体のナイティアが並んで保存されています。ナイティアは、現生のニシンやイワシと同じニシン科に属し、その姿も比較的ニシンに近かったと考えられています。食性も現生の仲間に似ており、藻類や昆虫、小型の魚類などを捕食していたと推測されています。
興味深いことに、ナイティアは中国からも2種が報告されています。そのうちの一つは白亜紀の地層から発見されましたが、現在ではナイティア属への分類が疑問視されており、将来的には別の属に再分類される可能性も指摘されています。
ナイティアは小型で群れをつくる習性があったため、始新世の大型魚類にとっては格好の獲物となったと考えられます。同じ環境には、ディプロミスタス、ミオプロスス、ファレオドゥスなど、鋭い歯や強靭な顎を備えた捕食魚が数多く生息しており、ナイティアは彼らの重要な餌資源となっていたのでしょう。
ご覧のとおり、細かな小骨に至るまで精緻に保存されています。その繊細な骨格がそのまま残されていることから、当時の湖の穏やかな環境と、化石化の奇跡的な条件が伝わってきます。
折り重なるように保存されたナイティアの姿から、当時の群れを成して泳いでいた様子が鮮やかに伝わってきます。群集性を物語る標本といえるでしょう。
裏面の様子です。母岩はちょうど円形に切り取られており、美しい仕上がりになっています。
厚みはそれほどありませんが、丁寧に取り扱っていただければ強度に問題はありません。
大きい方の個体の全長は、約5センチです。
100円硬貨との比較写真です。付属のスタンドを用いれば、立てて展示することも可能です。本標本は、北米ワイオミング州のグリーンリバー層から採集された、世界的に最もよく知られた古代魚、ナイティア(Knightia)の化石です。
価格:¥5,500
商品ID:ot4234
時代:新生代第三紀(6600万--260万年前)
産地:Kemmerer, Wyoming, U.S.A.
サイズ:本体最大直線距離5cm 母岩含め全体7.7cm×7.2cm×厚0.4cm
商品説明:最もよく知られた化石魚類……米国ワイオミング州で採集された絶滅古代魚、ナイティア(Knightia)のマルチプレート化石
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