こちらは、自然界では非常に珍しい、鮮やかなブルーを呈する鉱物、ラピスラズリです。この舌を噛みそうな名前は、ペルシャ語で「宝石」を意味する「lāžward(ラージャワルド)」に由来します。
この青の主成分はラズライト。ところどころ小さく金色に輝いて見えるのは黄鉄鉱(パイライト)、白いラインは方解石です。
名前の由来がペルシャ語で「宝石」を意味することからも分かるように、この鉱物は、古くから人類にとって非常に大切な石でした。紀元前7000年代には、すでに現在のアフガニスタン北東部・バダフシャーン州で発掘されていたことが明らかになっています。
また、インダス文明においてもラピスラズリは非常に高く評価されており、最古の遺跡の一つであるビルラーナ(紀元前7570年頃)でも出土しています。
当時の技術では、人工的に青い色を作り出すことができなかったため、こうした鮮やかな青の原料となるラピスラズリは、大変重宝されたのです。
中世末期になると、ラピスラズリはヨーロッパへと輸出され、粉末に砕かれて作られる顔料(絵の具)「ウルトラマリン」として利用されました。ルネサンスやバロック時代の画家たちが、聖母マリアなどの衣服を描く際にウルトラマリンを用いたことでも知られています。
興味深いことに、中世の修道女の歯からもウルトラマリンの成分が検出されており、これは写本制作中に筆先を口に含んでいたことが原因ではないかと考えられています。
当時、修道院では教育を受けた修道士や修道女が、写本室で文書を書き写していました。単に文字を書くのではなく、聖書の挿絵なども手がけており、その際にはウルトラマリンなどの高級顔料が用いられました。作業中、筆の先を整えるために、口に含むことがあったと言われています。
ラピスラズリの産地といえば、やはりアフガニスタン北東部のバダフシャーン州でしょう。河川流域の石灰岩層中に高品位の鉱脈があり、なんと6000年以上にわたって採掘されてきました。
ラピスラズリは、比較的研磨がしやすい鉱物として知られ、宝飾品や彫刻、箱、像、花瓶など、さまざまなものに加工されています。また、高級建築の内装材としても非常に人気があります。
こちらの標本は、より鮮やかな色味を引き出すために、表面が丁寧に研磨されています。
美しい光沢が見られ、肌触りもなめらかです。白い方解石と金色の黄鉄鉱が、全体に絶妙なアクセントを添えています。
十分な厚みがあります。
左右約5センチを超える、立派なラピスラズリです。
100円硬貨との比較写真です。古代の人々を魅了し続けてきた、美しい青の鉱物……ラピスラズリの高純度標本です。
価格:
商品ID:ot4227
時代:Unknown
産地: Afghanistan
サイズ:5.1cm×4cm×2.4cm
商品説明:古代の人々が魅了され続けてきた、美しい青き鉱物……ラピスラズリ(Lapis lazuli)の高純度標本
この商品は売却済みです。
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