こちらは、「モサ川のトカゲ」という意味をもつ、モササウルス(Mosasaurus)の歯化石です。表面のエナメル質が見事に保存された、厳選された標本です。
モササウルスは、約8,200万年前から6,600万年前、白亜紀後期のカンパニアン期からマーストリヒチアン期にかけて生息していた海棲爬虫類です。
海棲爬虫類といえば、現在ではウミガメやウミヘビくらいしか思い浮かばないかもしれませんが、白亜紀の海には、モササウルス類や首長竜など、さまざまな種類が存在し、しかも食物連鎖の頂点に君臨していました。
モササウルスの仲間は多種多様で、最も大きくなる種では、なんと全長10メートルを優に超えていたとされています。頑丈な顎と強靭な筋肉をもち、このような鋭い歯で獲物を噛み砕き、丸呑みしていたと考えられています。四肢はヒレへと進化し、水中を機敏に泳ぐことができたとも言われています。
また、非常に視覚に優れており、代謝も高く、現生のヘビやトカゲとは異なり恒温性を備えていた可能性があるとされています。つまり、常に活発に活動できる、高度な捕食者だったと考えられているのです。
エナメル質は歯のほぼ全体にわたって良好に保存されており、表面には精緻な模様が残されています。
モササウルスの歯の多くは、このような円錐形をしており、獲物を突き刺したり、噛み砕いたりすることに特化していたと考えられています。いずれも、いわゆる「固着歯」と呼ばれるタイプで、歯根が顎の骨に深く固定され、強い咬合力を支える構造をしていました。
一方で、モササウルスは「デンタルバッテリー」と呼ばれる構造を備えており、新しい歯が古い歯の根元付近で成長し、それが古い歯を押し出す仕組みをもっていました。この構造により、モササウルスは一生を通じて歯が生え変わっていたと考えられています。
いかがでしょうか。表面にはなめらかな光沢が残されており、いかにも上質な歯化石です。
多数ある化石の中から選び抜かれた、厳選標本です。
モササウルスの歯の根元は、ご覧のとおり非常に分厚く、四方から加わる強い圧力にも耐えられる構造をしています。
長い方の辺に沿って計測した長さは、約46ミリあります。
100円硬貨との比較写真です。極めて保存状態の良い、モササウルスの歯化石です。
価格:
商品ID:ot4219
時代:中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前)
産地:Morocco
サイズ:ロングカーブ計測4.6cm
商品説明:厳選品!極めて上質な保存状態を誇る、モササウルス(Mosasaurus)の歯化石
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