

こちらは、テューリンゲン州バート・リーベンシュタインに分布するペルム紀の地層から採集された、裸子植物の化石です。銅を含む黒褐色の母岩が特徴的です。なお、同地域からは古代魚パレオニスカムの化石なども発見されています(ここ最近何点かご紹介しています)。

本体は母岩に刻まれるように保存されており、指で触れると確かな立体感を感じ取ることができます。ラベルには Gymnospermae indet. と記載されており、これは「裸子植物のいずれかの種」という意味合いです。indet. は indeterminate の略で、「未決定・未詳」を表します。本標本は、初期の裸子植物の一種と考えられています。

母岩いっぱいに広がる茎状の部位です。

裏面には明瞭なラベルが残されており、内容は以下の通りです。
分類:裸子植物 (Gymnospermae indet. = 属・種未詳)
時代:ペルム紀ゼクシュタイン層(約2億5千万年前)
地層:Kupferschiefer(銅頁岩層)
産地:ドイツ・テューリンゲン州テューリンゲンの森、バート・リーベンシュタイン、グリュックスブルン付近
採集者:Cyplik氏
採集時期:1990年10月
今からおよそ35年前に採集されたことが記録されており、ベルリンの壁崩壊(1989年11月9日)の約1年後に採集された標本であることが分かります。このように、明確にラベリングがされていると、標本の価値の維持に大いに役立ちます。

側面から撮影した様子です。この地域の銅頁岩はパリッとスレート状に割れる性質があり、多くの標本がこのような板状になります。

標本の横幅はおよそ12センチ弱です。

100円硬貨との比較写真です。茎のような部位が明瞭に残された、古生代ペルム紀の裸子植物の化石です。

価格:¥4,800
商品ID:ot4199
時代:古生代ペルム紀(2億8900万 -- 2億5100万年前)
産地:Glucksbrunn, Bad Liebenstein, Thuringen, Germany
サイズ:本体直線距離11.8cm 母岩含め全体11.8cm×6.1cm×厚0.9cm
商品説明:約35年前に採集!茎のような部位が明瞭に保存された古生代ペルム紀の裸子植物(Gymnospermae indet.)の化石
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