

こちらは、ドイツ産のバルティックアンバー(バルト海産琥珀)です。バルティックアンバーは、約5,600万年前から約3,400万年前にかけて、現在のバルト海沿岸地域で形成された琥珀です。世界中で産出される琥珀のうち、実に約85%を占めるとも言われており、世界で最も有名な琥珀といっても過言ではありません。

最大の産地は、ロシア領カリーニングラードです。こちらは、それとは異なり、やや珍しいドイツ北部の海岸で採取されたものです。内部には、気泡や植物片など、さまざまなインクルージョン(内包物)が見られます。

現在は海が広がっているバルト海ですが、かつては広大な森林地帯が広がっており、そこに生えていた針葉樹から分泌された樹液が、長い時間をかけて化石化したものが、このような琥珀です。かつては、「ピニテス・スキニフェル」という単一の樹種から分泌されたものと考えられていましたが、現在では、複数の樹木が関与していたと考えられています。

バルト海産の琥珀は、他地域の標本と比べると、ややコハク酸の含有量が多いと言われています。これにより、化学構造がより強固となり、外部からの物理的な圧力や風化に対して高い耐久性を持つと考えられています。そのため、内包された昆虫や植物などの生物が、非常に良い状態で残りやすいことが、大きな特徴とされています。

肉眼では、このように見えます。

横幅はおよそ16ミリほどあります。

100円玉との比較です。バルト海産琥珀といえば、前述のロシア・カリーニングラード産か、「リトアニアン・ゴールド」と称されるリトアニア産が大半を占めますが、こちらはやや珍しいドイツ北部の沿岸で採取されたものです。

価格:¥4,800
商品ID:ot4189
時代:新生代第三紀(6600万--260万年前)
産地:Germany
サイズ:1.6cm×0.9cm×厚0.5cm
商品説明:珍しいドイツ産! 世界で最も知られた琥珀…バルティック・アンバー(Baltic Amber)
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