

こちらは、ルチルクォーツと呼ばれる石英です。「石英は知っているけど、ちょっとくすんでいる?」と思われた方、ぜひじっくりご覧ください。くすんでいるのではなく、内部に小さな針のような物体が多数含まれているのです。こうした形態の石英を「ルチルクォーツ」と呼びます。
「ルチル」とは酸化チタンのことで、多くの場合、金色に輝きます。中には銀色や赤色、黒色のものもあります。また、見る角度によって色の見え方が変わることもあります。

石英といえば、無色透明でガラスのような美しさが魅力。そのため、不純物が多いと魅力が損なわれると思われるかもしれません。しかし、ルチルクォーツは別です。むしろ、二酸化チタンが混ざることでその魅力、市場価値が高まる特別な存在です。

遠くから見ると、ぼんやりとして見えますが、近くで見ると、針状結晶の姿は格別です。誰が言ったか、「女神の髪の毛」。

底部は平らにカットされています。各辺は面取りされていますので、扱いやすい形状です。ただし、石英はモース硬度7の非常に硬い鉱物ですので、取り扱いにはご注意ください。この面からもルチルの姿が見えますね。何重にも重なっていることがよくわかります。

左右約29ミリ、高さ約27ミリの結晶です。

100円玉との比較写真です。「天使の髪の毛」と称される、美しき石英……ルチルクォーツです。
価格:¥3,900
商品ID:ot4186
時代:Unknown
産地:Brazil
サイズ:2.9cm×2.2cm×高2.7cm
商品説明:「天使の髪の毛」と称される美しき石英、ルチルクォーツ(Rutilated Quartz)
このウィンドウを閉じる