

こちらは米国フロリダ州のピースリバー層から採集された馬の臼歯の化石です。同層は後期漸新世から前期中新世(約2,303万年前〜490万年前)にかけて形成された地層と考えられています。

ご覧のように保存状態は非常に良好で、全体の輪郭が明瞭に残っていることから、比較的新しい時代に堆積したものと考えられます。

ご覧のように、臼歯の断面だけでなく、歯茎が収まっていた歯根部分もそのまま保存されています。

馬の系統は約5,000万年前まで遡ることができるとされています。現在の馬は、かつて非常に小型で犬ほどの大きさだった森林性の馬「エオヒップス」から長い時間をかけて進化してきました。この系統は北米では一度絶滅しましたが、15世紀に人間によって再導入されるまで一時的に姿を消していました。

右側が歯根、左側が歯冠です。馬はこのような臼歯を使って植物をすりつぶし、食べていました。

こちらは臼歯の断面です。このように凹凸のある面を上下からこすり合わせることで、硬い植物を細かくすりつぶすことができました。初期の馬の祖先は柔らかい草を食べていたようですが、進化とともに生息地を広い草原へと拡大したため、堅い草も食べる必要が出てきました。その結果、このような分厚い臼歯を持つ馬の仲間が登場したと考えられています。こちらの化石は数百万年前、あるいは古くとも数千万年前程度の比較的若い地層から発見されているため、馬としてはかなり進化が進んだ歯の化石だと思われます。

歯根側です。顎の骨に固定されていた部分で、ここまで保存されているのは珍しいです。

左右7センチほどある大きな歯化石です。

100円玉との比較です。米国フロリダ州ピースリバー層から採取された古代の馬の臼歯の化石です。

価格:¥15,800
商品ID:ot4185
時代:新生代第四紀(260万年前 -- 現在)
産地:Peace Formation, Florida, U.S.A.
サイズ:7cm×2.6cm×厚1.7cm
商品説明:保存状態、すこぶる良好!米国フロリダ州ピースリバー層から採取された古代の馬の臼歯の化石
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