こちらはミャンマー産の約1億年前の琥珀、バーマイトです。バーマイトはミャンマー北部、フカワン渓谷でのみ採集される、世界的に見ても、非常に古い琥珀です。また、様々な内包物を含んでいることで知られ、当時の環境を知る重要な手がかりとされています。
こちらの琥珀の中には、植物片とも昆虫とも見分けがつかないような、かなり大きな物体が封入されています。写真中央下には、翅脈が残った羽のような部位が確認できるのですが、全体の輪郭が判然とせず、どのような虫か、はっきりしません。
昆虫の足や植物片と思われる部位が、散り散りに保存されています。琥珀はもともと樹木の樹液が、長い時間をかけて少しずつ固まったものです。
樹液に群がった虫が、そのまま巻き込まれて化石化することがあります。また、樹液が地表に落ちる際に、植物片などを取り込むこともあります。
先ほどの内包物はかなりの体積を占めており、肉眼でもはっきりと確認できます。
また、この個体は非常に透明度が高く、バックライトを当てると内包物のシルエットが浮かび上がり、濃淡も感じられます。バーマイトの中でも、かなり透明度の高い個体の一つです。
肉眼でも内包物をはっきりと視認できます。
こちらには、直線的な輪郭を持つ、おそらく植物の一部と思われる物体が封入されています。
先ほどから紹介しているこの黒い物体は、羽を持つことからおそらく羽虫の一種だと考えられます。あるいは、1匹ではなく複数の個体が同時に保存されているのかもしれません。
左右2センチほどあります。
100円玉とほぼ同じ大きさです。
バーマイトに含まれる生物は多種多様で、なんと50以上の分類群があり、属レベルでは1000以上とも言われています。
当時の環境は熱帯雨林で、そこに棲んでいた節足動物(主に昆虫)、植物、菌類を中心に、脊椎動物、さらには恐竜のものと思われる羽毛まで見つかっています。
価格:
商品ID:ot4151
時代:中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前)
産地:Myanmar
サイズ:2cm×1.2cm×厚0.4cm
商品説明:迫力ある黒い物体の正体は!? 恐竜時代の琥珀、バーマイト(Burmite)
この商品は売却済みです。
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