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銅を含む暗褐色の頁岩に刻まれた、ペルム紀裸子植物の枝葉化石/古生代ペルム紀(2億8900万 -- 2億5100万年前) 化石セブンスマホ専用サイト


この黒褐色の母岩に見覚えのある方も多いのではないでしょうか。こちらは、ドイツ・テューリンゲン州バート・リーベンシュタインのペルム紀の地層から採集された裸子植物の化石です。同地域からは古代魚パレオニスカムの化石も紹介しましたが、同じ色の母岩に保存されています。

この母岩は銅を豊富に含むきめ細かい頁岩で、独特の趣があります。


本体と母岩の色味が同じため見分けがつきにくいのですが、中央には確かに植物片が保存されています。ラベルには Gymnospermae indet. と記されています。Gymnospermae は裸子植物を意味し、indet. は indeterminate の略で、未決定・未詳を表します。

形態からはペルム紀の絶滅裸子植物、例えばコルダイテス属の可能性も考えられますが、確定はできません。そのため、ラベル記載の通り「未詳」として取り扱っていきたいと思います。


枝の末端にあたる部分で、いくつかの葉が分かれている様子が確認できます。この地層は主に海成堆積物から成りますが、しばしば陸上植物の標本も含まれています。


裏面には明瞭なラベルが残されています。要約すると以下の通りです。

・分類:裸子植物 (Gymnospermae indet. = 属・種未詳)
・時代:ペルム紀ゼクシュタイン層(約2億5千万年前)
・地層:Kupferschiefer(銅頁岩層)
・産地:ドイツ・テューリンゲン州テューリンゲンの森、バート・リーベンシュタイン、グリュックスブルン付近
・採集者:Cyplik氏
・採集時期:1990年10月

これほど明瞭にラベルが保存されていると、標本の価値の維持に大きく役立ちます。学名まで判明していればさらに望ましいのですが、そこまでは致し方ないところです。


この地域に分布する黒色の泥質頁岩は、多くがこのように平板状で採集されます。薄いですが、丁寧に扱えば強度上の問題はありません。


母岩を含めた全体の大きさは約10センチ、本体部分の幅は左右で約7センチあります。


100円硬貨との比較写真です。標本中央部には細かな条痕が並び、植物の葉や茎の組織が化石として保存されています。古生代末期、ペルム紀の地層から産出した裸子植物の化石です。

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価格:¥6,800

商品ID:ot4144

時代:古生代ペルム紀(2億8900万 -- 2億5100万年前)

産地:Glucksbrunn, Bad Liebenstein, Thuringen, Germany

サイズ:本体直線距離7cm 母岩含め全体10.5cm×7.5cm×厚0.8cm

商品説明:銅を含む暗褐色の頁岩に刻まれた、ペルム紀裸子植物の枝葉化石

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