本標本は、ドイツ・テューリンゲン州バート・リーベンシュタインの森林で採集されたペルム紀の球果植物ウルマニア(Ullmannia)の葉の化石です。非常に珍しい化石です。「球果」とは種子をつける丸い構造物のことで、松ぼっくりなどを指します。また代表的な裸子植物としては、マツやスギなどがあります。
植物の進化についてはコラム「10分で分かる植物の進化」を御覧ください。
ご覧のように、真っ直ぐに伸びた葉の輪郭が明瞭に保存されています。
ウルマニアは球果植物(裸子植物)の一種で、古生代ペルム紀としては比較的新しい植物でした。それまではシダやトクサなどの植物が主流でしたが、裸子植物はより乾燥に強く、陸上環境で台頭してきました。
裏面には細かい情報がしっかりと記載されています。特に、採集年(1990年10月6日)や採集者の名前(Cyplik氏)まで明記されています。また、「Kupferschiefer」とあることから、採集された地層は銅を含む黒色頁岩であることがわかります。濃い褐色をしているのはそのためです。
側面から撮影しました。厚さは厚いところで約1センチほどあります。
左右約14センチほどあります。
100円玉との比較です。シダ類やトクサ類を中心とした植物相が徐々に裸子植物へと多様化し始めた頃に登場した、希少な球果植物ウルマニアの葉の化石です。
価格:¥4,800
商品ID:ot4142
時代:古生代ペルム紀(2億8900万 -- 2億5100万年前)
産地:Thuringer Wald, Thuringia, Germany
サイズ:母岩含め全体14.4cm×6.2cm×厚1cm
商品説明:ベリーレア!初期の球果植物、ウルマニア・フルメンタリア(Ullumannia frumentaria)
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