こちらは、ドイツ・チューリンゲン州グリュックスブルンで採集された、ペルム紀の裸子植物の雄花もしくは雌花の周辺に生えていた葉の一部の化石だと思われます。
この地域の地層からは、ソテツ類やマツ類に似た裸子植物の化石が、これまでに数多く報告されています。
ペルム紀は、シダ植物が優勢だった古生代後期において、裸子植物が急速に進化・拡大した時代です。この化石の裸子植物は、当時としては新しい植物群に属すると考えられています。
裸子植物は「種子を持つ」ことで繁殖効率と環境適応力が大きく向上し、ペルム紀から中生代にかけて地球上の植物の主流となりました。これに対し、旧来型のシダ植物は胞子を使う繁殖様式で湿潤環境に依存し、より原始的な植物群といえます。
合わせて、コラム「10分で分かる植物の進化」を御覧ください。
こちらの化石には、出自が非常に詳細に記されたラベルが貼付されています。このラベルはそのまま保存したいと考えています。
要約すると、このようになります。
本化石はペルム紀の地層(ゼクシュタイン層・銅頁岩層)から採集された裸子植物の一種です。採集者はCyplik氏で、採集日は1990年10月6日。産地はチューリンゲンの森にあるバート・リーベンシュタイン近郊のグリュックスブルンです。
最厚部は約1センチメートルあります。
ゼクシュタイン層の中には銅頁岩層があり、黒褐色を呈しています。
この層は銅や有機物に富み、多くの化石が採集されます。
左右幅7センチほどあります。
100円玉との比較。深い褐色が特徴、ドイツ・グリュックスブルン産ペルム紀の裸子植物の葉の化石です。
価格:¥5,500
商品ID:ot4138
時代:古生代ペルム紀(2億8900万 -- 2億5100万年前)
産地:Thuringer Wald, Thuringia, Germany
サイズ:本体幅7cm 母岩含め全体9.7cm×7.5cm×厚1cm
商品説明:種子植物の夜明けを伝える・・・ペルム紀・銅頁岩層の裸子植物化石(ドイツ・グリュックスブルン産)
このウィンドウを閉じる