これは、アメリカ・ミズーリ州の石炭紀地層から採集されたシダの化石で、特徴的な葉や葉柄、軸などが良好に保存されています。ミズーリ州産のシダ化石は有名ですので、ご存知の方も多いのではないでしょうか。
石炭紀には、現代とは異なり、主にシダ類が植物の中心をなしており、中には数十メートルにも達する巨木も存在していました。
シダ類の多くは胞子によって繁殖し、水辺などの湿潤な環境を中心に自生していました。一方で、石炭紀には「シダ種子類」と呼ばれる、外見がシダに似ていながら種子で繁殖する植物群も存在していました。これらは現在では絶滅しており、分類上はシダ植物ではなく、種子植物(主に裸子植物)に含まれるとされていますが、当時はシダ類とともに森林を構成する重要な植物の一部でした。
石炭紀は、まさに「植物の時代」と呼ぶにふさわしい時代で、巨大なシダ類やトクサ類、ヒカゲノカズラ類などの胞子植物が湿地帯を中心に大繁栄していました。これらの植物は枯死後、酸素の少ない泥炭環境に埋没し、長い時間をかけて圧縮・炭化されることで、今日私たちが利用する石炭となりました。石炭の素となった植物が大繁栄していた時代という意味で、「石炭紀」と名付けられています。詳しくはコラム「産業革命の原動力となったのは石炭紀に大発展したあの植物」を御覧ください。
本体12センチもある立派な標本です。
側面から撮影しました。母岩も炭化が進んでおり、濃くマットな黒褐色を呈します。
母岩含め左右17センチほどあります。
100円玉との比較。米国ミズーリ州石炭紀の地層から採集されたシダ類の化石です。
価格:¥3,980
商品ID:ot4121
時代:古生代石炭紀(3億6700万 -- 2億8900万年前)
産地:Missouri,U.S.A.
サイズ: 本体12cm 母岩含め全体17.7cm×17.4cm×厚3.3cm
商品説明:古代のシダ化石のメッカの一つ、米国ミズーリ州の石炭紀の地層から採集されたシダの葉化石
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