こちらは栃木県那須塩原で採集された木の葉の化石です。この地域には「塩原湖成層」と呼ばれる泥岩層が広がっており、約30万年前の木の葉の化石が採集されています。
木の葉の種類はさまざまですが、主に双子葉植物の葉が含まれます。双子葉植物とは、種子が発芽する際に子葉(最初に生える葉)が2枚ある植物を指します。具体的には、ブナ、カエデ、クリ、バラ、アサガオなど、非常に多くの植物がこれに該当します。一方、子葉が1枚しかない植物を単子葉植物といい、イネやユリなどが該当します。
縁(ふち)の形状からすると、ブナに近い葉の形をしています。
この地域からはミズナラの葉の化石もよく採集されますが、ミズナラは縁部の鋸歯(ギザギザの部分)がより明確です。
裏面をご覧いただきましょう。冒頭でこの地域が湖成層であることをお話ししましたが、薄い層が何枚も重なったような石質をご覧いただくと、その特徴がよく現れていますね。
側面から見ると、その特徴がより一層はっきりとわかります。何重にも堆積物が重なっており、静かな湖底で少しずつ形成されたことがうかがえます。
母岩を含めると、全体で約84ミリほど、最も大きな葉は約44ミリほどです。
100円玉との比較。付属のスタンドに立てかけて展示することもできます。
価格:¥2,900
商品ID:ot4119
時代:新生代第四紀(260万年前 -- 現在)
産地:栃木県 日本
サイズ:本体幅4.4cm 母岩含め全体8.4cm×7.3cm×厚1cm
商品説明:栃木県那須塩原産!静かな湖底で保存された、上質な木の葉化石
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